最低賃金が失業をつくりだしている【橘玲著:不道徳な経済学】
不道徳とされているものが、実は正しく、正しいとされているものが間違っているということがある。
ちょっと難しい内容の部分もあるけど、とっても楽しく聴くことができる(iPhoneの読み上げ機能で聴きました)。
現在、900円程の最低賃金を「1500円に」と叫んでいる政党もある。
しかしながら、最低賃金が上がると、それ以下のスキルしかない人が解雇されるだけと著者は主張。
最低賃金が上がったら、雇い主は、機械化を進めて、何とかして従業員を雇わずにすむようにしようとする。
かつてアメリカでは最低賃金法が時給40セントから75セントに引き上げられたときに、エレベーターガールが絶滅して、自動運転に切り替えられた。
皿洗いも自動食器洗い機に取って代わられている。
最低賃金法は失業を促進するための法律になる。
この他にも、売春婦、ポン引き、満員の映画館で「家事だ!」と叫ぶ奴、ダフ屋など、本来良くないとされている人たちを弁護するのがとっても新鮮でおもしろいです。