冷え症に、大和当帰
大和当帰(ヤマトトウキ)
聞きなれない方も多いと思います。
根っこが漢方薬になるセリ科の植物で、日本の薬草です。
血行促進などに効き、「当帰芍薬散」に代表されるように、
冷え性改善や月経不順・月経不順などに処方されることが多いです。
葉は青々としてツンとしたセロリのような香りがしますが、
6月には白い小さく可憐なお花が咲きます。
葉や茎にも、薬となる部位と同じ成分が含まれていることがわかっていて、
料理して食べたり、お茶にして飲んだりすることで、体がぽかぽかに。
<冷え症を改善するには?>
jiwajiwa代表の松本は、ずっと冷え症に悩まされていました。
慢性的な血行不良が原因でからだが冷え、それゆえ肩こりや頭痛を患うほど。
運動したり、マッサージに行ったり、食事を改善したり、色々な方法を試してみましたが、専門家から自分自身で続けやすい方法として、お風呂を勧められることが多々ありました。
そこで、お風呂に入るにあたって入浴剤を使えば効率よく冷えを改善できるのでは、と市販の入浴剤をたくさん試しているなかで出会ったのが「大和当帰」だったのです。
乾燥させた大和当帰葉をそのままお風呂に入れるだけの簡易な入浴剤なのですが、
からだが芯からポカポカと温まり、なかなか湯冷めしないのです。
これまで使ったどんな入浴剤より、冷え症に効くと感じました。
そのときまで「大和当帰」を聞いたことがなかったので調べてみると、それもそのはず。
冷えや女性特有の疾患などに効く漢方薬によく配合されている植物だったのでした。
<当帰が含まれる漢方薬>
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症 : 月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
体力虚弱で、元気がなく、胃腸のはたらきが衰えて、疲れやすいものの次の諸症 : 虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、ねあせ、感冒
十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
体力虚弱なものの次の諸症 : 病後・術後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血
四物湯(しもつとう)
体力虚弱で、冷え症で皮膚が乾燥、色つやの悪い体質で胃腸障害のないものの次の諸症 : 月経不順、月経異常、更年期障害、血の道症、冷え症、しもやけ、しみ、貧血、産後あるいは流産後の疲労回復
日々のことは無理なく続けられるのが一番。
入浴剤を活用することに合わせて、お風呂上がり・寝る前に、靴下を2〜3重に履いたり、腹巻きをしたり、湯たんぽを下腹部にあてたり、といった方法を組み合わせると、お風呂で温まったからだを冷やすことなく朝を迎えることができ、続けることで少しずつ基礎体温が上がっていくと思います。
夏の冷房冷えにも大和当帰のお風呂はおすすめです。