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海外生活と適応障害
あれからというもの、心が塞ぎ込むことや激しい気分の浮き沈み、食欲減退、涙が止まらない、寝つきが悪いなどの症状が出ていたものの、上海生活で嬉しかったことを書き出してみたり、楽しみを探して自分の機嫌を取ったりするよう努めていた。
ところが先日、通学する大学にて、事務室の不備を原因とする単位をめぐるトラブルがあり、最後の砦であった学業ですら脅かされる事態となり、これまで抑えていたものが噴出してしまった。事務室で、中国人相手に、中国語で大声で喚くほどに…。もう限界だった。
日本の上司に相談しようと思ったが、日本は三連休に入ってしまったし、気軽に相談できる日本人も周りにいない。とはいえ三連休が明けるのを待てそうにもないので、藁にも縋る思いで、上海の心療内科を予約・受診した。
結果、適応障害との診断。原因が明らか(中国の環境)であること、日本に一時帰国すれば治ることから、鬱ではないとのこと。
本当に今すぐ治すなら即帰国しかないのだが、だからと言って、現実問題即帰国などできない(できるものならしたいが、手続き上のハードルが高すぎる)し、なんとか学校だけは卒業したい。
何より、これまで愚直に働いてきて、社費留学に選ばれたプライドもあるし、できることなら、働きぶりは60点でも50点でもいいから、なんとか任期を全うして帰りたい、という気持ちの方が強いので、もう少し様子を見ることになった。
とても嬉しかったのは、先生がとても親身になって、一時間半も私の話を聞いてくださったこと。もちろん、決して安くはない診療費を払ってはいるけれど、「そうだね、そうだね」と、自分の経験談も交え、少しでも気持ちを楽にする方法を考えてくださる姿を見て、心が軽くなった。
特効薬はないし、中国の(劣悪な)環境を私の力で変えることはできないから、自分の心持ちや向き合い方を変えたり、少しでもストレスがかからない方法を探すほかないのであるが、今回思い切って受診してみて、本当に良かった。
しんどければしんどい、と言っていいし、会社員である以上、真面目に働くのは当然だけど、慣れない土地で過ごすストレスは相当なものだから、あまり完璧を追い求めず、もう少し自分に寛容になってもいい、そう思えた。心身が蝕まれてしまったら、それこそ取り返しがつかないのだから。
ポンコツすぎる大学の事務室と、あと1年半もやりとりしなければならないと思うと気が重いが、引き続き同期と愚痴り合いながら、そして解決策を考えながら、助け合って過ごしていきたいと思う。
うちの大学のお粗末すぎる事務室については、また別の投稿で書けたらなと思う(今書くと、確実にf**kなど汚い言葉しか出てこないので、もう少し時間を置いてからにしようと思う)。