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ただ歌うだけなのか奏でているのか
発表会などで、あるいは普段のレッスンでも、生徒さんに僕のギター伴奏で歌ってもらうことがある。
自分で言うのもなんだけど、僕はギターがめちゃくちゃ上手い。
それは、速く弾けるとか、難解なテクニックが使えるとかではなく、いい音を鳴らす。
自慢はそこそこに本題に入ると、そのギター伴奏で歌う生徒さんのなかでたまに「弾いていると乗せられていく」感覚になる人がいる。
ayami先生ともその話をしたのだけど、これが上手く言葉にできないんだな。
ようは、
①ギターの音が鳴ったことをきっかけに、自分の覚えたとおりに歌う人
②ギターの音色に合わせて(なんならギターと共に)奏でられる人
この差だ。
これはトレーニングとか教わるとかいうものではなく、普段どうやって、何を感じて、曲のどこを聞いているか、という「バックボーン」だ。
「4分ノリの4分音符と8分ノリの4分音符は違うよ」
と生徒さんに話してもまるでチンプンカンプンなリアクションをされる。
それはそうだ。だって生徒さんは素人だから。
でも「素人だから」で済ませていいのか。
音楽は、旋律(メロディー)、和声(ハーモニー・コード)、拍子(リズム)と3つが揃って成り立つ。
メロディーだけ覚えて、覚えたとおりに歌ったところで、それがパーフェクトに音程が合っていても33点の歌だ。
レッスンでもできるだけ、「タン、タン、タン。タッ、タッ、タッ。この二つは違うでしょ?」と説明したりするのだけれども、やっぱり多少の知識と音楽を隅々まで深く聞くという作業は必要だと思う。
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