歌が上手くなるための根本的要素
僕のレッスンは、普段は比較的ボイストレーニング(フィジカルトレーニング)が多め。
けど、例えば発表会前、あるいは個人的にライブ、オーディションなどを直前に控えた生徒さんに対しては、ガッツリボーカルトレーニングを行う。
・ボイストレーニング…そもそもの発声の機能をフル活用するためのトレーニング
・ボーカルトレーニング…歌を「ええ感じ」に歌うためのトレーニング
そこで(なかなか難しいんだけど)曲を歌ってもらった後にこんなことを聞いたりする。
「今、どんなことを考えながら歌ってた?」
「今の歌唱の自分なりのポイントは?」
少々コ難しい話だけど、めちゃくちゃ重要。
僕が言いたいのは、その瞬間、“シンガー”になっているか、という問題。
ここでの“シンガー”は、「感情を込めて…」とかの話ではない。
※感情を込めたら歌えません。芝居でも相手にオモシロキャラがいて、その役者のセリフに感情が入って笑ってしまったらNGです。技術で感情が入っているように見せるのがエンターテイメントです。
ようは、“歌う人”というマインドになっているかどうか。
少々回りくどい言い方をすれば、“何者かになっているか”
簡単に言うと“自分に酔いしれているか”
もちろんその中でピッチ、リズム、トーン、ダイナミクス、色々頭の中をグルングルンさせておかないといけない。
でも一番重要なのは“振り切っているか”
「歌が一本調子なんです…」という方は気にしてみよう。
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