クリエイターを支援するウェブサービスをつくった人の気持ち
はじめまして。「SUZURI People」というサービスのディレクターをしているじつぞん(@jitsuzon)です。
▼「SUZURI People 」 - 応援したい、人がいる。
https://people.suzuri.jp/
おとといリリースしたて!ホヤホヤです。
SUZURI Peopleは簡単に言うと、クリエイターさんは誰でもファンクラブがつくれますよ、というウェブサービスです。クリエイターさんが複数いらっしゃるので、ファンコミュニティをお店とたとえると、サービス全体はお店がたくさん集まった商店街のようなものです。
僕たち運営は、建物を提供したり、お金周りの手続きをまとめて請け負ったり、人が訪れるように呼び込みをしたりしています。
(ワードアートでつくったものの行き場の無い画像)
僕のnoteでは、このサービスについてや、プロダクトマネージャー的目線でのウェブサービス開発についての記事を投稿していこうと思います。
この記事では、このサービスに込めた(個人的な)想いや、今の課題感について、つらつらキーボードの色んなキーを押します。
【目次】
1.クリエイターって偉大
2.課題と実現したい世界
3.仲間がほしいんです
1.クリエイターって偉大
突然のポエム失礼しました。上で貼ったサービスのサイトにも書いているポエム(コピー)です。僕たちは「健康で文化的な最低限度の生活」を一生懸命にやっているわけですが、やっぱり文化は最高なのです。名前覚えてないけど好きな交響曲があるし、同僚がつくっているフライドポテトだけ投稿するTumblrも愛しています。通勤中にアイドルソングを聞いて気合を入れる朝もあります。
僕は細々と短歌や小説をつくったりしていますが、基本的には消費する側の人間です。なので、ずっとクリエイターさんたちに対する憧れがありました。多感な時期は劣等感すら感じるほど。でも今は、「どうやればクリエイターさんを支えられるか」「僕たちが文化を浴びる幸福をどう維持できるか」に興味が移り、最初にこのサービスの企画がでてきてメンバーの募集があったときは、心底ワクワクして「やりたいです」と社内のチャットで打つときに5回打ち直しました。
もうそこそこにいい大人なので、消費する側がいてクリエイターも存在できていると理解していたり、銀の弾丸のようなものはないけど的を絞って上手く飛ばしたら少しは幸せを増やせそうだと確信し、サービスづくりに着手しました。(ここからいろいろあったのでそれは別の機会に)
2.課題と実現したい世界
「クリエイターはお金が無い」
というイメージは多くの方がお持ちなのではないでしょうか。
自分の子どもが「ミュージシャンになりたい!」と言ったら「一旦ボンゴを置いて座ろうか」と止められることもなんとなく予想できます。
このサービスを始めると決まったすぐあとに、たくさんのクリエイターさんにお会いして話をしました。するとやはりお金面での課題はあって、売れてるよな〜って人でもバイトしてたりってことが慣れちゃうくらいありました。(そういう人たちを選んで会ってるという部分もあります)
もし支援があればバイトの時間を減らしてその分創作活動ができたり、ファンを増やすために個展ができたりする。ちょうどサービス利用者の木川みくさんがすごくリアルにツイートされていました。サラダ!
https://twitter.com/__miiik__/status/996291015991410688
クリエイターさんの多くは固定収入よりも単発の収入が多いので安定しない、ということも課題として聞いていました。たしかに僕たちがグッズを買っても単発の収益になるけどずっとは続かない。でも人生は続く。生活は押し寄せてくる。SUZURI Peopleが月額制になっているのはその課題へのアプローチです。
同時にファン・サポーターをやっている人たちにも話を聞きました。
「クリエイターさんに望むことは何ですか?」と聞いたとき、多かったのが次の回答でした。
「つくり続けてほしい」
ただそれだけ。特別なことはあると嬉しいけど、やっぱり次の作品を見たい、元気に活動してほしい、という回答です。
この記事を見て始めようか迷ってるクリエイターのみなさん、めっちゃお返しする必要はないですよ!生きて自分のペースでつくり続けてくれさえすれば! とはいっても、やはりコミュニケーションが何も無いと「継続」は難しくなってしまうので、僕たちは「特典」というお返しをつくっていただくようにデザインしました。お互いに得な状態にならないと継続可能なエコシステムにはならない、そう感じています。
3.仲間がほしいんです
月額だったり投げ銭だったり、クリエイター支援につながるサービスがどんどん増えてきました。「クリエイターに直接お金を届ける」という文化はますます浸透してきていて、数年後には当たり前のことになっていると信じています。僕たちはこの文化の広がる速度を上げたいと思っています。速く未来に行きたい。そして、今後クリエイターの人生にまつわる様々な問題が出てきたとき、率先して解決したい。
ただ僕たちにはまだまだ力が足りません。クリエイターさん、この文化を盛り上げてくれるメディアのみなさん、同じ志を持つ人や団体、サービス開発者さん、ぜひ一緒にやりましょう。やらせてください。
質問やアイデアだけでも歓迎なので、何かやりましょう!となった方、ぜひ僕のTwitterにDMください。
生存戦略について書きました!
▼クリエイター月額支援サービスを使った生存戦略https://note.mu/jitsuzon/n/nc226dddd5027
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