【裏面史】戦後4大怪事件の裏にアメリカの陰謀ありーー作家・松本清張が暴いた「日本の黒い霧」
取材・文=安藤海南男
占領軍が
「人を簡単に消せた」時代
作家・松本清張がその「問題作」を発表したのは今から64年前のことだった。タイトルは『日本の黒い霧』。文藝春秋誌上に1960年7月号から12月号にかけて連載された。清張が題材として取り上げたのは、1945年から1954年の戦後10年に起きた種々の事件である。
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