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中年男性のみなさんは格差の犠牲者として未婚のまま67歳で死ぬ人生でいいんですか?【中村淳彦の名前のないコラム】

増税、少子化、年金減、介護……ひたすら苦しい現役の団塊ジュニア世代と、なお優遇され続ける高齢者、親世代との格差は広がるばかり。厳しい現実は未婚率の上昇を招き、さらなる少子化、増税と負のループから抜けられそうにありません。さらに「生涯未婚男性は早死にする」というデータもあるそう。不幸な未来を回避するために、わたしたちはどう生きるべきでしょうか?

100歳生きる親世代、60代で死ぬ子世代

 ノンフィクションライターの中村淳彦です。
 しかし、世代格差がひどすぎますね。寂しすぎて頂き女子に全財産奪われる生涯未婚団塊ジュニアとか、“高齢者の幸せが私たちの幸せ”みたいなポエムで洗脳されている貧困介護職とか。目を覆いたくなる現実が、日常のあちこちにあります。

「飲む・打つ・買う」なんて偉そうに騒いで、享楽的な人生を送ってきた団塊の世代ぐらいの高齢者たちが、紙の保険証の廃止について反対していますね。で、地域創生研究家の木下斉さんとか、あと安芸高田市の石丸市長とか、現役世代の社会派のインフルエンサーたちが自己中心の高齢者に対して、「もうそろそろ自分たちのことだけじゃなくて、社会性を持てと。社会性がゼロすぎる」って厳しく説教しています。
 昭和10年代生まれ〜団塊の世代の高齢者を国を挙げてひたすら甘やかし続けてきた結果がこれってトホホすぎると。高齢者より40歳ぐらい下の人たちがもう嘆きまくっているわけですね。
 紙の保険証廃止は、現役世代から税金を取りやすくして、また高齢者に流し込むみたいな、そういう高齢者優遇の策略の一端だと思うので、本来だったら高齢者が大賛成しまくって若い世代が反対するのが普通なんだけど、まったく逆になっている。要するに日本の高齢者はアホなわけですよね。

 うちの親は昭和16年生まれだけど、もうどうしようもない。クレジットカード知らないわ、LINEも知らないし、スマホも知らないし、もう手に負えない。10年ぐらい前までは、時代が変わって、最低でもクレジットカード持って、インターネットで情報収集した方がいいっていうことは100回ぐらい言ったけど、話が通じないので、まあ、見捨てるしかないわけです。木下さんの言う通りで、自分たちのことだけ考えて社会性がない。
 社会性がないことを自覚していればいいけど、あの人たちは苦労して生きてきた自分たちが最も社会性があって、団塊ジュニアの子ども、Z世代の孫たちは本当に常識がないし、未熟だし、どうしようもないと思っている。ムチャクチャなわけです。情報弱者が行き過ぎて、もう異常な感じなので会話ができないわけです。ほとんどの高齢者がそうだけど、現役世代と認知がまったくずれているので会話ができない。どこの家庭でも、そんなことが30年間ぐらい続いているんじゃないでしょうか。

 団塊の世代とか昭和10年代生まれの老人は100年生きるつもりですよ。高齢者優遇の日本であらゆる恵まれたことを享受して吸い尽くすつもり満々です。
 一方で子どもの団塊ジュニア世代の生涯未婚は爆上がりで、平均寿命の中央値が67.2歳となっている。だからみなさんは10年後、20年後に死ぬでしょうが、残念ながらアナタの葬式の喪主は高齢者優遇で幸せに生きているご両親になります。
 それでアナタの葬式が終わって、親より先に死ぬなんてって3日間くらい悲しまれて、一週間後くらいにはみんながアナタのことは忘れているでしょう。それで老人は現役世代から富を吸い尽くして、悠々自適に生きて100歳になったら県知事か総理かわからないけど、おめでとうなんてパチパチ表彰されて長生きの自慢するわけです。
 高齢者は自分のことしか考えてないので、他人は当然、自分の息子とか孫も死のうが苦しもうがどうでもいいわけで、自分だけが110歳くらいまで生きて「最近の若者は」なんて言いながら老害をまき散らして、莫大な医療費を消費して偉そうに生きるつもりなんですね。

孤独に死なないために婚活をしましょう

 それで中年男性の婚活の話になりますが、生涯未婚で67歳で孤独死か両親が喪主の葬式という事態にならないために、結婚しましょう、婚活しましょうということを言わせてください。
 中年独身男性たちは白書をみると、独身でいる理由に「適当な相手に巡り合わない」とか「まだ必要性を感じない」とか「自由や気楽さを失いたくない」って言っている。それで4位に「結婚資金が足りない」経済的な理由が挙げられている。
 まだ必要性を感じないとか、自由や気楽さを失いたくないとか、親の介護とか言うのはいいけど、このままだと高齢者よりも、みなさんが先に死ぬってことをよくわかって動かないと、人生の舵取りを間違えます。
 団塊ジュニア世代が15年後に死ぬってことは、残りの健康寿命は10年くらい。健康崩して療養生活になって、67歳でようやく死ねるみたいな感じになるのかな。なので、人生はもう秒読みで終わりですよ。

 子どもの頃は競争強いられて、先生や大人にボコボコに虐待され、非正規労働で低賃金ブラック労働をさせられて、彼女いない歴年齢が続いて、それで恵まれた親よりも早く死ぬことになるとか、みなさんそんな人生でいいのでしょうかと思ったりするわけです。
 婚活をキッカケにいいことがなかった、今までのすべてを改善して、最悪だった人生にピリオドを打って第二の人生に挑戦するほうがいいと思うのですが、どうでしょうか。

婚活成功のためには抜本的な意識改革が重要です。
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<著者プロフィール>
中村淳彦(なかむら・あつひこ)
ノンフィクションライター。無名AV女優インタビュー『名前のない女たち』シリーズ、『東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか』、『悪魔の傾聴』などヒット作多数。花房観音との共著『ルポ池袋 アンダーワールド』(大洋図書)が絶賛発売中。Voicy「名前のない女たちの話」日々更新中!https://voicy.jp/channel/2962