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【写真家・近未来探険家 酒井透のニッポン秘境探訪】中国・上海のエロショップ街『上海保険品市場』

 2008年に行われた北京オリンピック以降、急速な経済成長を遂げた中国。庶民の給料も上がったことによって、今まで見たことのなかったものを見かけることが多くなった。

 でも、やっぱり〝変〟。どこがどうしたらこうなるのか? 中国の最深部(?)に潜入してみた。

 上海駅から歩くこと約20分。『上海保険品市場』には、アダルトグッズが並んでいる。トルソー型のオナホがあるかと思えば、電動こけしや電マもある。はたまた、SMグッズなども置かれている…。

高層ビルの中に『上海保険品市場』はある
看板には食品とあるが中はエログッズだらけ

 〝市場〟というだけあって、高層ビルのワンフロアには、50軒くらいの店が入っているのだ。ズゴイ。

下着のほか、バイブやオナホなんでもござれ

 ある店員は、「中国も昔に比べると豊かになったわよね~。こんなものが売れるようになったんだもの(笑)。ここには多くの店が並んでいるけど、どの店も主流となっているのは通販よ。中国全土に運ばれて行くの。これらの品物が使われているところを想像するだけでも楽しくなっちゃうわよねぇ~。経済成長のおかげよ!」とニコニコしながら話してくれた。

ズラリと並んだアダルトグッズ
勃起薬の種類も豊富

 経済成長することによって、中国の性文化も豊かになった。綾波レイのパチモノフィギュアが売られていることには驚かされたが、ほっこりとさせられるものを数多く見ることができた。

エッチなフィギュアも売られていた

 上海に行ったら〝上海保険品市場〟に行ってみよう。

買っててね〜とポーズを決める店員さん

※情報は取材当時のものです

写真・文◎酒井透(サカイトオル)
 東京都生まれ。写真家・近未来探険家。
 小学校高学年の頃より趣味として始めた鉄道写真をきっかけとして、カメラと写真の世界にのめり込む。大学卒業後は、ザイール(現:コンゴ民主共和国)やパリなどに滞在し、ザイールのポピュラー音楽やサプール(Sapeur)を精力的に取材。帰国後は、写真週刊誌「FOCUS」(新潮社)の専属カメラマンとして5年間活動。1989年に東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(警察庁広域重要指定第117号事件)の犯人である宮崎勤をスクープ写する。
 90年代からは、アフロビートの創始者でありアクティビストでもあったナイジェリアのミュージシャン フェラ・クティ(故人)やエッジの効いた人物、ラブドール、廃墟、奇祭、国内外のB級(珍)スポットなど、他の写真家が取り上げないものをテーマとして追い続けている。現在、プログラミング言語のPythonなどを学習中。今後、AI方面にシフトしていくものと考えられる。
 著書に「中国B級スポットおもしろ大全」(新潮社)「未来世紀軍艦島」(ミリオン出版)、「軍艦島に行く―日本最後の絶景」(笠倉出版社 )などがある。

https://x.com/toru_sakai

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