松本さんや中居くんだって若い女子にはモテないんだから…中年男性が婚活するなら「自分はキモイかも」と自覚すべきです【中村淳彦『中年婚活』】
大晦日だというのに夢のない話で恐縮です。でも本当です。松本さんや中居くんのような国民的人気者かつ超大金持ちであったとしても、50歳も過ぎれば若い女性にはモテなくなります。仮にウテウテだった過去があったとしても忘れてください。ルックスもトークも資産も平凡な一般のおじさんならなおさら、若い女性からマトモに相手にされることはありません。結婚など夢のまた夢です。
中村淳彦『中年婚活 50歳、年収450万円からの結婚に必要な30の法則』より一部抜粋してお届けします。
アナタはもう若くはありません
アラフィフの男性はそれぞれですが、多くの方々は、自分はまだ若いと思っているのではないでしょうか。少し年老いた自覚はありつつも、学生時代や青春時代はつい昨日のことで、自分にはまだ未来があり、恋愛も結婚も、いつでもできると思っているでしょう。
しかし、社会はどんどんと先に進んでいます。
アナタが若くて、渡辺美里のマイレボリューションやプリンセスプリンセスのダイアモンドに心を躍らせて、夢があり、未来にあふれていたのはもう数十年前のことです。それから長い月日が流れて、アナタは年齢を重ねて、後のない中年になってしまいました。
今日も誰かが死んで、誰かが生まれて日々年齢を重ねています。先に生まれた者が老いて古くなり、未来の可能性が縮まるのは自然の摂理です。時代は日々先に進んでいるわけです。
いまインターネット上でも、繁華街でも、中心はZ世代です。Z世代とは1996年以降生まれの、20代後半以下の若者たちのことを指します。
アラフィフのバブル世代や団塊ジュニアの中年男性は、彼らの親世代になります。いまの若者たちは親世代に敬意を払うどころか、一切興味ないし、むしろ嫌っています。嫌う理由は、過去のように古い世代や権力層への反抗みたいなことではありません。
年功序列の梯子を外された我々の世代に対して、若者たちはなにも価値を見出せないだけでなく、醜いし、古いし、偉そうだし、セクハラとパラハラするし、無意味な自分語りや説教をするし、若い女性を追いまわしているし、とにかくウンザリといった状況です。
Z世代たちのそのネガティブな意識の原因が、年功序列の梯子を外されたことだけなら、まだ救いがありました。しかし、アラフィフの中年男性たちはネガティブな要素が重なりすぎています。
非正規労働者で賃金が低く、貧乏なおじさんがたくさんいて、男尊女卑や年功序列などの昔の慣例を引きずっています。2ちゃんねる世代なのでインターネットの掲示板やSNSで誹謗中傷をまき散らして、現在進行形でわが物顔で若者たちの足を引っ張っています。リアルでも、年功序列の価値観を持ちだして偉そうに説教するような人物が散見されます。とにかく最悪なわけです。
そんな厳しい背景があるのに、恋愛や婚活市場では、まだまだ自分は若いと勘違いしたアラフィフ中年男性が平気でZ世代の女性に求愛しています。「おじさん、勘違いするのをやめてほしい」という苦言や苦情が後を絶たない現状があるのです。
現在、アラフィフの中年男性は最悪な状況に立たされている、といっていいでしょう。若者や女性たちの評価は大変厳しいので、「ありのまままの自分」では婚活は戦えないことを知りましょう。
自分を変える、人生を変える、という強い意思を持って、失敗をおそれないタフさ、膨大にある間違った行動の気づきとその改善、結婚という目的達成のために諦めない行動力が必要なのです。
「おぢ」と呼ばれていることを知っていますか?
いま歌舞伎町界隈で、中年男性は若者たちに「おぢ」と呼ばれて、嘲笑と搾取の対象になっていることはご存じでしょうか。
高齢者優遇、シルバー民主主義が行き過ぎたことで、若者は経済格差のババを引かされています。真面目な女子大生たちは学費納入に追われて、卒業しても非正規雇用や年功序列の下流に位置する低賃金で、自己肯定感を高めようがなく、未来が望めません。心が満たされない量産された自己肯定感の低い女の子たちは、ホストや地下メンズアイドルに精神的な救いを求めて、彼らに大きなお金を要求されているという現実があります。
そこで若い女の子たちが目をつけたのが、未婚で底なしの寂しさを抱える生涯未婚のおじさんです。生涯未婚率が急上昇しているので、寂しい中年男性は歴史的に前例がないほどの膨大な人数になっています。若者たちは寂しい中年男性のことを「おぢ」と呼んで、戦略的に優しく接して恋愛したフリをして、お金を引っ張る恋愛詐欺が大流行しているのです。
筆者はいま、必死に若い女性を諦めるように、みなさんを説得していますが、多くの未婚中年男性たちは「自分だけは若い女の子と付き合えるのではないか、あわよくば結婚できるのではないか?」と、叶わない夢を見ています。
そんな妄想をしている男性があまりに多いので、若い女性は「だったら、おぢ(おじさん)から金を引こう」という考え方になっています。
恋愛詐欺目的の女の子たちは、マッチングアプリや風俗店に勤めておぢを待ち構えています。やってきたら積極的に会話を交わしてLINE交換、徹底的に優しくして相手に恋愛感情を抱かせます。孤独なおじさんにとって、ずっと夢を見ていた若い女の子です。優しくされてすぐにガチ恋状態になって、その女の子に心からハマってしまうのです。
女の子たちは恋愛感情がピークに達したおじさんに、ありもしない学費や生活費をねだったり、肉体関係があったならば「妊娠しちゃった」などと嘘をついて、おじさんが出すだけお金を引っ張ります。夢も、学費も、お母さんの病気も、妊娠も嘘です。最悪なケースだと、おじさんは親から相続した家を売ってまで女の子に貢ぐそうです。
金の切れ目が縁の切れ目とはよくいわれます。女の子たちはおじさんにお金がなくなったり、疑ってお金を出し渋るようになれば、着信拒否とブロックで即縁を切って新しいおじさんを探します。若者たちのなかで中年男性は、恋愛対象どころか、獲物や搾取対象でしかないのです。
ここで現実をお伝えしましたが、彼女らと恋愛が成就したり、結婚したりできることは万が一にもないので、その現実は知っておいてください。
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