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俺たちの愛した!【昭和平成◎懐かしのTVゲームクロニクル】#0001

街や電車で、学生はもちろん大人までスマホゲームに興じる姿をよく見るようになった。いまやゲームといえば、スマホゲームといわれるほどだ。しかし、昭和世代にとってゲームといえば、『ドラクエ』『ドンキーコング』『スーパーマリオ』ではなかったか──。今回は、そんな懐かしのコンピュータゲームを振り返ってみよう!

●はじめに


スマホゲームという病

 今や、我々の日常に欠かせないものとなったスマホ。そのアプリにおいて最も利用されているのがゲームで、ダウンロード総数の約半分にあたる。YouTube、Tik Tok、LINE、メルカリなどなどが束になってかかろうが、ゲームには敵わない。しかも、巣ごもり効果で、昨年ダウンロード数は45%増、課金にいたっては95%増だというから驚きだ。
 だが、あらためて問いたい。
「スマホゲームって面白いですか?」
 課金の額がそのまま有利なゲーム展開につながり、課金しない場合は「ガチャ」による運任せ。攻略法もやり込みもあまり意味がなく、達成感に溢れたエンディングも存在しない。中には、もちろん良心的なゲームもあるにはあり、美しいグラフィックには目をみはるが……心に残る名セリフや、予想を超える驚きを残してくれるスマホゲームがあるだろうか?
 かつて、コンピュータゲームが、映画や小説に負けじと人々に驚きや感動を与えるべく、真摯に切磋琢磨する時代があった。家庭用ゲーム機の全盛期といわれる1980年代後半から1990年代中期である。今こそ、この時代の名作ゲームを検証してみたい。せめて読者の皆様には、「コンピュータゲームとは、創意工夫の結晶であり、感動を与えてくれるものだったのだ」ということを再認識していただけたら幸いである。
(#0002へ続く)


取材・文◎南雲章