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酒井透

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(さかい・とおる) 東京都生まれ。写真家・近未来探険家。 小学校高学年の頃より趣味として始めた鉄道写真をきっかけとして、カメラと写真の世界にのめり込む。大学卒業後は、ザイールやパ…
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#遺骨

【写真家・近未来探険家 酒井透のニッポン秘境探訪】鹿児島県沖永良部島の交通事故が多発する『アーニマガヤのトゥール墓』

 鹿児島県の鹿児島新港からフェリーに乗って南下すること約17時間半。奄美群島の南西部に位置する沖永良部島の中央部に奇妙なスポットがある。  地元の人たちによると、アーニマガヤのトゥール墓付近では、雨が降ると交通事故が多発するという。和泊という集落で暮らしている男性は語る。 「実を言いますと、あそこは島で最も注意しなければいけないところなのです。道路のすぐ下にはトゥール墓(横堀り式墓)があります。その昔、このトゥール墓には亡くなった人の遺骨が納められていました。どういうわけ

【写真家・近未来探険家 酒井透のニッポン秘境探訪】北海道・網走郡の『破壊された骨仏』

 「人は死ぬと墓に入る」という観念をくつがえす葬法がある。北海道から九州にかけて、全国40あまりの寺には、亡くなった人たちの遺骨を集めて練造された骨仏が奉安されている。練造の方法も様々で、石膏と遺骨を混ぜ合わせて造られたものやコンクリートと遺骨を混ぜ合わせて造られたもの。セラミックスと遺骨を混ぜ合わせて造られたものなどがある。古いものになると、粉末状の遺骨をにかわなどに混ぜて木像に塗ったものがある。  亡くなった人の遺骨を使って骨仏を造ることには、大きく分けて2つの意味があ