【写真家・近未来探険家 酒井透のニッポン秘境探訪】北海道・網走郡の『破壊された骨仏』
「人は死ぬと墓に入る」という観念をくつがえす葬法がある。北海道から九州にかけて、全国40あまりの寺には、亡くなった人たちの遺骨を集めて練造された骨仏が奉安されている。練造の方法も様々で、石膏と遺骨を混ぜ合わせて造られたものやコンクリートと遺骨を混ぜ合わせて造られたもの。セラミックスと遺骨を混ぜ合わせて造られたものなどがある。古いものになると、粉末状の遺骨をにかわなどに混ぜて木像に塗ったものがある。
亡くなった人の遺骨を使って骨仏を造ることには、大きく分けて2つの意味があ