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#玉越陽子

2024年夏ドラマ注目作ぶった斬り 月9は大丈夫……?日本一早い「7月期ドラマ」辛口批評【新人ライター玉越陽子の「きゅるきゅるテレビ日記」】#27

 もう7月、夏ドラマの季節ですね。夏ドラマについて書こうと思うが、その前に春ドラマの所感を。  以前、『アンチヒーロー』もとい、TBSの日曜劇場が骨太ドラマをつくらなきゃいけない病『半沢シンドローム』に罹患していると書いたが、春ドラマは、考察ドラマにしなきゃいけない病が蔓延していたように思う。考察ドラマが多かったわけではないが、『ドラマは(視聴者に)考察させてなんぼ』みたいな空気ぬる~く漂っていた。  2023年のドラマ『VIVANT』の影響であることは言わずもがな。『V

『Believe-君にかける橋-』キムタクに「カッコいいオレ」はもうキツいかな【新人ライター玉越陽子の「きゅるきゅるテレビ日記」】#26

「木村拓哉、逮捕!? 実刑1年6カ月!!」。平成の世なら、全スポーツ新聞一面に掲載され、話題沸騰だったろうなあ。令和の世では、こんな釣りタイトル、コンプラ的にNGか。何の話かというと、ドラマ『Believe-君にかける橋-』である。  大手ゼネコンの設計者として働く主人公(木村拓哉)が、とある橋の建設中に起きた崩落事故の全責任をかぶり、逮捕。1年6か月の実刑を受けて、刑務所へ収監されるところから物語が始まる。お仕事ドラマかと思いきや、まさかの『プリズン・プレイク』とは、おっ

『アンチヒーロー』野村萬斎に喰われる長谷川博己という男。しょっぺえわ【新人ライター玉越陽子の「きゅるきゅるテレビ日記」】#25

 TBSの日曜21時『日曜劇場』は、ドラマ『半沢直樹』以降、壮大で硬派、骨太のドラマを放送しなきゃいけない病が加速しているように思う。かくいう私も、『日曜劇場』には“半沢的”ドラマを期待してしまう。テレビ局も視聴者(私だけか)も半沢シンドローム。なんて名付けてみたが、みなさんはそんな症状、出ていないだろうか。  ドラマ『VIVANT』は、まさに求めていた半沢的ドラマだ。主演が『半沢直樹』と同じ堺雅人という点が大きいが、私の半沢欲を十二分に満たしてくれた。そして、このドラマの

ドラマは置いといて、『366日』はやっぱ良い歌だ【新人ライター玉越陽子の「きゅるきゅるテレビ日記」】#24

 音楽の力は偉大である。青春時代に聴いた音楽には、その当時のことを思い出す「タイムマシン」のような効果があるそうだ。たしかに、学生時代に聴いていた曲は今聴いても色あせることなく心に響くし、あの頃の記憶や出来事を鮮明に思い起こさせる。また、気持ちを落ち着かせたいときはメロウな曲、テンションを上げたいときは激しい曲など、メンタルコントロールにも役立つ。  ただ何ごとも、いい面があれば悪い面もあるわけで。この音楽の力が厄介な方面で発揮されているのが、フジテレビの月9ドラマ『366

『赤い霊柩車』 クリスマスにはじめて見た2時間ドラマに昔のテレビの羽振りのよさを感じる【新人ライター玉越陽子の「きゅるきゅるテレビ日記」】#22

 年末で物入りだというのに、歯医者で何十万もぶっ飛んでしまった。虫歯を放置した私がバカなのはわかっちゃいるが、にしてもなあ。歯の痛みはなくなったものの、懐は痛みまくりである。みなさん、歯は大切に。ほんと、高いっすよ。  この日は、歯医者の院内にマライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」が流れていた。歯をゴリゴリ削られていた私は、反射的に山口智子を思い浮かべた。一時期、アートの人みたいになっていたような記憶があるが、今は何をしているんだろうか。  マライアと山口智子をつな

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『いちばんすきな花』 いいドラマなんだけど、なんかモヤモヤするんだよなあ【新人ライター玉越陽子の「きゅるきゅるテレビ日記」】#21

 ドラマ『いちばんすきな花』が視聴者の心を揺さぶりまくっているとかいないとか。名言が多く、放送日にはSNSで「切ない」「泣けた」「よくわかる」「考えさせられる」といったコメントであふれかえっているとかいないとか。歯切れが悪いのは、私の心は揺さぶられていないからである。私だってドラマを見て泣きたいし、「わかるわかる」と共感したい。そんな気持ちを抱きながら毎週見てきてわけだが、回を重ねるごとにモヤモヤが大きくなるばかりなのだ。

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『有吉ミュージックフェス』クセつよな歌番組……でも心に刺さる【新人ライター玉越陽子の「きゅるきゅるテレビ日記」】#20

 今年も、もう師走目前。『NHK紅白歌合戦』の出場者と『輝く!日本レコード大賞』の各賞のノミネートが発表され、各局、大晦日の特番を発表するなど、テレビ業界は年末モードに突入。一年って、あっという間だなあ。年々、時が過ぎ去るスピードが加速している気がする。12月に入ったら、ぼーっとしているうちに年越し&三が日が過ぎて、気づいたらゴールデンウィーク目前、ってな状況になってそうな自分が容易に想像できてしまう。もっと一日一日を大切に生きたいものです。そうだ、2024年の目標はそれにし

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『トクメイ!警視庁特別会計係』 橋本環奈の変顔がなんかしんどいなあ【新人ライター玉越陽子の「きゅるきゅるテレビ日記」】#19

 そろそろ秋ドラマも折り返し地点の時期に入ってきた。「大注目のドラマ!」「このドラマが人気!」なんて言葉がどこかから聞こえてきてもいいのに、世間は実に静かである。今クールはドラマ枠が増えたっていうのに、なんなんでしょうね。下手な鉄砲数打ちゃ当たるといわれるが、私の心にはかすりもしていないぞ。

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『今日からヒットマン』相葉ちゃん、リーゼントとサングラスがまったく似合ってないよ【新人ライター玉越陽子の「きゅるきゅるテレビ日記」】#18

 今クールのドラマは、いまいち食指が動かない。なんだかなーという感じなのである。その理由の一端は、マンガ原作が多いことだ。まあ、作品数をちゃんと数えていないので、なんとなくの印象なのだが。

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『フェルマーの料理』 料理×数学は斬新だけど、数学っぽさが足りない【新人ライター玉越陽子の「きゅるきゅるテレビ日記」】#17

 私は根っからの文系だ。高校時代、「QED」とカッコよく書くことに憧れていたが、証明の糸口さえ見つからない。大人になった今、九九は言えても、数学の公式は何一つ覚えていない。「サインコサインタンジェント」は何かの呪文。それぐらい、数学的思考を持ち合わせていない。  そんな私が、料理×数学という斬新な切り口のグルメドラマ『フェルマーの料理』を見るのは、ちょっと緊張した。「フェルマーの最終定理」を由来としたタイトルだけあって、さぞかし数学の話や用語が飛び交うのだろうと思っていたの

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『下剋上球児』 ちょんまげかつらを脱いだマツケンは、とてつもなく顔が立派【新人ライター玉越陽子の「きゅるきゅるテレビ日記」】#16

 同郷出身の芸能人は、なんだか気になるものである。地方出身者であればあるほど、その気持ちは強いのではないか。私の場合、それは、マツケンこと松平健だ。愛知県豊橋市出身、本名は鈴木末七(すずき すえしち)、代表作は『暴れん坊将軍』と『マツケンサンバ』、の松平健である。

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『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』 すげーよニノ……もっと落ち着いて見たいのに【新人ライター玉越陽子の「きゅるきゅるテレビ日記」】#15

 ドラマ『VIVANT』を見て、いまさらながら二宮和也にハマってしまった私です。演技力に定評があるのは知っていたが、堺雅人、役所広司と並んでも見劣りせずにタメ張っているし、むしろ堺雅人を食ってるんじゃないかとすら思うシーンもあった。すげーよニノ。所詮、アイドルあがりの俳優だし、なんて思っていてごめん。すげーよニノ。

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『第71期王座戦五番勝負第4局 永瀬王座 対 藤井竜王・名人』 なんで藤井クンって「そうですねえ」を連発するんだろ【新人ライター玉越陽子の「きゅるきゅるテレビ日記」】#14

 藤井聡太、前人未到の八冠制覇。おめでとうございます。藤井八冠の地元・愛知県瀬戸市は、くす玉割って、紅白まんじゅう配って、懸垂幕をお披露目と大フィーバー。地元の商店街では、飛騨牛8割引き、エビフライ88円、卵1パック8円と“八冠”にちなんだセールや、「発汗(八冠)勝つカレー」「祝冠八丼」「八蜜冠天入りふじいろパフェ」などダジャレメニューのオンパレード。「これはちょっと厳しくないすか」とツッコミたいところだが、祝福ムードに水をさすのも無粋だろう。にしても、八冠を逆にしてかんぱち

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『NHK MUSIC SPECIAL 浜崎あゆみ ~ayu 25年の軌跡』 浜崎あゆみに“YAZAWAかよ!”とツッコんでしまった【新人ライター玉越陽子の「きゅるきゅるテレビ日記」】#13

 ジャニーズがこんなことになるとはなあ。本社の看板も撤去されちゃった。ジャニーズ帝国の崩壊なんて、平成には考えられなかったぞ。これも時代か、これが令和か、なんて雑に時代のせいにしちゃいけないことはわかっちゃいるが、イノッチの口から「実話ナックルズさん」なんて言葉を聞ける日がくるなんて、平成の時代には考えられなかったぞ。あれは、あの日の会見の一番のハイライトだろう。そして、私が茶を吹き出した瞬間でもあったのである。ちゃんちゃん。

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