もしも、もう一回、 子どもを授かれるとしたら、 私は家族に囲まれて、産んでみたい。

家族に囲まれて、生きて、死にたい。これが私の価値観です。この記事では、なぜ自宅で産みたいと思ったのか?を詳しく綴っていきます。

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第2章 産み方は生き方

(第1章は後日アップします。)

生きていくにあたって、『知らないこと(知識がないこと)』は選択肢を狭めます。 みなさんはそう感じたことはありませんか?

いろいろな選択肢を知った上で、自分の意思で選び取るようにしたい、自宅出産を選んで学んだ最初の人生のエッセンスでした。


2-0)価値観。私は家族に囲まれて、生きて、死にたい。


突然ですが、最期の瞬間をイメージしてみてください。そう、死ぬ間際のことです。あなたは横たわって、どんな景色を見ていますか?

私が自分の家族を持ってから、時折、妄想するのが、死ぬ間際のことです。特に、人生の決断を迫られた時、どんな風に死にたいのか、何を後悔しないようにしたいのか、そんなことを考えます。


思考しながら、私の目に映る景色はどうありたいのか、そこまでイメージするんです。すると、時にはパートナーだけ、時には子ども達や孫まで、私の顔を覗き込んでいます。
家族が大好きな私は、常に家族と楽しみも悲しみも共にしていたい。生きていたら味わえる感情だけでなく、死ぬことでさえも、共にしていたいという価値観を持っています。

そして、生きることも、死ぬことも、病院という箱の中で非日常のこととして取り扱うのではなく、常に日常の隣り合わせなんだということを幼い子ども達にも伝えたいと考えています。

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2-1)病院での違和感から自宅出産へ踏み切る。

「自宅出産」という言葉は知っていても、どこか自分とは全く関係のない世界のことだと考えていました。

身近に考えるようになったきっかけは、2017年3月8日、国際女性の日デー(国連が制定)のイベントに登壇した時の出来事。イベント主催者が男性だったので、なぜ女性の日のボランティアのイベントを引き受けるのか、質問してみました。そこで帰ってきた答えが、

『妻が自宅出産をして立会い、女性の力の偉大さに気がついた』

でした。その言葉を聞いた日、もしも、もう一度、子どもを授かれるとしたら私も自宅出産してみたいと思い立ち、夜遅くまでネットサーフィンをして自宅出産をしてくれる助産院や助産師さんをを探してみたのでした。


この時点では、パートナーの理解を得ることができず、第三子の家族計画はまだありませんでした。(この部分は追って詳しく書きます。)


それから2年後、ありがたいことに、妊娠の兆候があったのでまずは第二子を産んだ大きな産婦人科へ行ってみました。

『妊娠していますね。』

と一言。その男性の医師は、5年前の第二子の出産日に立ち会ったにもかかわらず「おめでとうございます」の言葉もなければ、もちろん、私のことさえ覚えてもいなかった。(カルテを見たら、せめてここ病院で産んで、自分が取り上げたことくらいわかるのではないかと思うのですが。)

覚えていてほしいのではなく、人として、産婦人科医として、生命の誕生におめでとうと言ってほしいと、少なくとも私は思いました。

(不妊治療もしている産婦人科なので、事情があるのかもしれません。)

この出来事が決定打となり、助産院で検診をして自宅出産にしようと決意します。



2-1)出産を家族共通の思い出に!

私の価値観とともに、最後の出産を、家族の共通の思い出にしたいという気持ちが強くありました。

すでに子どもが二人いて(第三子誕生時に、当時7歳と5歳)、かつ実家の母には頼れないので入院が難しいという事実をデメリットではなく、メリットに変えてみんなで命の誕生を楽しもう!と家族のイベントにしたかったのです。

特に、自宅出産で絶対にやりたかったこと。

それは第一子にへその緒を切ってもらうことでした。ママがいないとすぐに泣いちゃうようなママっ子で甘えん坊で第一子。とても重要な任務を、パートナーでもなく、助産師さんでもなく、第一子に任せることで、頼れる存在なんだと実感してほしいという願いもありました。

子どもにとって、下の兄弟が生まれて、母親が病院を退院して赤ちゃんを連れて帰ってくる日は、まるで、自分のパートナーが愛人を家に連れて帰ってきた!くらいの衝撃があるとよく聞きますよね。自宅で出産することで、そういったショックを防ぎたいと思っていました。


結果として、第一子はオムツ替えからミルクをあげること、泣き出したら抱っこしてあやしてあげるまで、なんでもやってくれるようになりました。学校の校長先生からも、赤ちゃんが生まれてからより落ち着いてきたと嬉しい言葉をかけてもらいました。頼もしさがまして、ひとまわりもふた回りも成長しました。

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出産3日前、マタニティアートを長女がしてくれました。(オススメです)

2-2)なぜ助産院、なぜ自宅出産?


生きる力を最大限に、活かしたい。
人生で最初の瞬間だからこそ、
人の手が、人の心が通う誕生をプレゼントしたい。


私の体の中に育まれた命をモニター越しに計測する数字ではなくて、触って、対話して、元気にしてくれる人とみんなで慈しむ、共同作業ができる環境を求めた結果、助産院&自宅出産にたどり着きました。

助産院について知らない方のために、私が感じた大きなメリットを共有いたします。

<メリット>
✔︎『満足のいくお産』を目指して寄り添ってくれる。
✔︎助産師さんとの接触時間が長い。1回の検診で1時間。待ち時間もなし。(定期的に嘱託医院で検診有り)
✔︎赤ちゃんの健診と母へのマッサージや悩みに対してのアドバイスも!
(私の場合は逆子対策、生みやすくするための体操などが◎でした)
✔︎助産院でも産めます。フリースタイル分娩が多いです。

<デメリット(と言うよりも産婦人科と違う点)>
✔︎医療行為は行えない。(問題があればすぐに提携病院へ搬送) 

いろいろと対話を重ねて、寄り添ってもらえる安心感。3人目の出産でしたが自分の体や赤ちゃんの身体の神秘について知らないことばかりで、改めて助産院で検診を受けてよかったと思っています。


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中庭からの陽射しが気持ちのよい助産院にて

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