【参加レポ】第135回 NINJALコロキウム
こんにちは。大学4年のふずくと申します。
辞書尚友の代表を務めております。
9月12日(火)に国立国語研究所で行われました、第135回 NINJALコロキウム「漢字で表記される日本の人名の読み方に関する諸問題」に参加しました。
NINJALコロキウムとは
辞書仲間さんから教えていただいて申し込んだはいいけどコロキウム⋯⋯?
初めて聞いたぞ^^
ということで、コロキウムを辞書で引いてみました。
研究会!なじみのある言葉だ!安心する!
国立国語研究所の公式サイトには、下記のように説明があります。
教員でも大学院生でもない学部生ですが、大丈夫でしょうか⋯⋯汗
講師の先生
そして、今回の講師は、早稲田大学の笹原宏之先生。
国字(和製漢字)や、幽霊文字(典拠不明の文字)などの研究をされています。
そしてなんとあの!『新明解国語辞典』の編集委員として、第七版から携わっておられます。
はじめての国語研
実はふずくさん、国語学徒なのに国立国語研究所に行ったことがなく⋯⋯。
ドキドキの初・国語研でした。
タクシーの運転手さんが国語研と国文研(国文学研究資料館)を同じ施設だと思っていて、ずっと施設のまわりをぐるぐるしていましたが、なんとか到着。
講演の感想
キラキラネームって、ことあるごとにテレビで取り上げられていますが、正直もっと若い子の話で、自分の周りにはあまり関係ないことだと思っていました。
実際、自分の名前は誰でも読めるような平凡な名前で、キラキラのキの字もありません。
しかし、大学のスペイン語の授業初回、先生が名簿の確認のために履修している生徒の名前を読み上げていくと、これが全然正しい読みで読めない。
わりと身近にいるじゃないか⋯⋯!
なんで七菜はナナナじゃないのか、なんで心愛はココアになるのか。
虹でシエルはもう予想もつかないぞと(L'Arc〜en〜Cielかな)。
※あくまで例であり、このクラスの子の実名ではありません。
これらのような、読みにくい名前を強く批判する方もいます。
今回の笹原先生のお話は、そういった多様化している名前の読みについて、これまでの命名文化を振り返りつつ、個々の字の読み方の派生パターンをみていくというものでした。
印象に残っているものだと、椛樺でモカ。
「椛」は「樺」のつくり「華」を「花」に変えたもので、国字です。
ダブル樺ということになります。
また、驚きだったのは、一見ヘンテコな名づけかと思いきや、分析してみると古くからある日本語の規則の枠内に入るものが多々あるということです。
(命名された本人がどう思っているかはともかくとして)自分も、この名前読めない!で止まるのではなく、どんなふうにしてこの読みができたんだろう?親がわが子に「こうなってほしい」という願いを込めるためにどのような創作を施したのか?とアンテナを張ってみようと思いました。