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くマスター
2016年8月31日 18:02
とある民家の一室で座りながらボーっとしていると、入り口から一匹の雑種猫がこちらに近づいてきた。猫は、俺が食い終わって空になったサバの缶詰の匂いをひとしきり嗅いでから、底を舐めた。俺はゆっくりと立ち上がった。「そんなものよりお前ら猫どもにはもっといいものがあるぞ」俺は鞄からキャットフードの缶詰を一つ取り出して、つまみを取り開けてやった。それを猫に差し出すと、すぐに寄ってきた。あっ