くマスター
短編小説群です
鬱男と猫と地球が滅亡する話です。
「あんまり良い話じゃないんだけど、あとで事務所に来てくれる?」 派遣の担当営業はそう言って、自動車製造工場でNC旋盤のセッティングをしている私を尻目に去った。 2009年5月。 当時の昨今の状況を鑑みればわかるというものだ。 “あんまり良い話じゃない”どころか、もはや死の宣告と等しいほどに切実な話だということは。 休憩時間の合間に、私は事務所に行った。 そして予想通りの言葉を聞く。 「大変申し訳ないが、来月の契約はもう更新できなくなったんだ」 派遣の担当者は
統失の症状が出て警備員の仕事が辛い……しかも手取り14…………何とか在宅ワークで月15万稼げる仕事はないものか。
当方精神障害者(発達障害&統合失調症)ですが、障害をオープンにして採用が決まりました。
ただただ殴られるだけのサンドバッグのような人生なんて辛いけど、憎しみの連鎖を断ち切るために私が出来ることなんて、本当のサンドバッグみたいに暴力もパワハラも黙って受け続けることしか思いつかないから、結局理不尽な仕打ちもひたすら堪えるしかない。そりゃ人生辞めたくなることもありますわ。
いくら社会にブラック企業が溢れていると言っても、NPO法人でボランティアやってて、パワハラ上司の圧力で心病んでひきこもりになってるのなんて私くらいだろーな。
友達止まりでした……orz 機械さえ口説けない俺って……
♬じゅーたくじょーほーかん♬ 0時をお死らせします。 チーーーン 【3歳の頃の私・近所の砂場にて】 すなあそびたのしーじょーー せかいでいちばんおおきなおしろつくるじょーー すなをたくさんあつめるじょーー すなを10こも100こもあつめるじょーー すなを10こも100こもーー ………… ………… すな? すなつぶ? 砂つぶ? いったいこの砂粒というのは、ここにいくつあるんだろう? こうえんにも、通っているほいくえんにも、どこにでもある、この砂粒の
くま:「(ぱくり)」 友人Z:「あ~~くま! そのハラミ俺が取ろうとしてたんだぞ!」 くま:「ば~~か早いもん勝ちじゃ」 Z:「何が早いもん勝ちだっ! 大体なあ、いつの間にか『俺が肉を焼いてお前が食う』っていうパターンになってんじゃねーかっ!」 くま:「そう、それでよい」 Z:「ざけんなっ! お前も焼け!」 くま:「返してほしけりゃ返すわ。ほれ、あ~~~~ん」 Z:「うわっ汚ねえっ! いるかそんなもん! 食欲失せるわ!!」 くま:「じゃあ、残りは全部オレがいた
ここで雑学をいくつか披露するとしよう ・にんにくを食べると口だけでなく身体全体から臭いを発する ・将来、イギリスからスコットランドが独立する可能性がある ・三菱鉛筆と三菱グループは何の関係もない。 ・上野動物園のパンダの(クスクス)食費は10850円。 ・人間の身長は夜より朝(アハハハ)の方が高い。 ・ブラジルの国土は(ププッ)ヨーロッパ全土よりもひr(クスクスッ)oい ・(アッハッハ)石橋貴明はディズニーランドに入れな(ハハッ)い。 ・ナポレオンはショ(ガ
ハルカ:「あ、流れ星だよ、くまくん。あれ、もしかして超高速新星? 地球に落ちてくる?」 くま:「ちくしょー、ハルカさん、ずっと好きだった!」 ハルカ:「え、このタイミングで? 私他に好きな人いるよ?」 くま:「学校行っても家にいても君のことしか考えられない! 僕は親も兄弟も大嫌いだし、クラスメイトもちょっと仲良い程度だけど、君だけは別だ! 君を知ったことによって生きる意味も知れた!」 ハルカ:「そんなこと言ったって考えは変わらないよ。たとえ3分後にあの星が地球を炎で包
【1985年】0歳:東京都某市の病院で「奇生」。何故か卵生という噂が立つ。 【1986年】1歳:身長200cm体重30kg。まだ自分の名前も言えないが、代わりにウェールズ語を流暢に話す。 【1987年】2歳:世界初の幼児宇宙飛行士に選ばれる。3日で月と地球を往復する。「日本人の多くは地球が傾きながら自転していることに気づいていない」と悟る。 【1988年】3歳:東京の公園の砂場で遊んでいたら偶然邪馬台国を発見。しかし、「何か見てはいけないものを見てしまった」という理念の
毎年この時期になると疼きやがる。 あのクソ野郎……憎いあンちくしょうにつけられた傷が。 高校の頃だった。奴は雑魚の分際でいつもオレに喧嘩を吹っかけてきやがった。その度にオレは奴の土手っ腹に蹴りを食らわして、更にボコボコにしてやった。 それでもあいつは毎日毎日、ゴキブリみてぇにしぶとく因縁をつけては喧嘩を挑んできやがった。身の程知らずも甚だしいが、オレとしても奴をボコることによって、ストレス解消になっていた節もあった。 17になろうとしたその頃、同級生だったオレはそ
毎日が月曜日。 と言っても、毎日が平日、という意味でなく 日曜日の後の憂鬱感が訪れるというエコー、エコー、エコー 先の見えないあらゆる虚脱感。 出勤日、登校日。 上司の嫌味な顔。 出くわす人身事故。 全ての負の感情があらわれる。 恐ろしすぎる、どんより、どんより、どんより やっと仕事を終えたと思って 明日は火曜日 あと4日で土曜日なはずなのに 何故かあと5日働かなければならない。 火曜日を終えて水曜日になっても 今日の曜日はお月様。 カレンダーを
窓を閉めたかったが、それは出来なかった。 きっとこうしていれば、もっとたくさん外から猫が集まってくる。少しでも寒さをしのぐためにこちらにやってくるヤツらを歓迎しなくては。 それにインフラが全滅した今、窓や扉を閉めようが開けようが、外と中の気温など大して変わらない。 一匹でも多く迎えて部屋の中でおしくらまんじゅうしていた方が皆暖かくなるってもんだ。 外の雪は静かに降り注ぐ。 しかし、やむ気配は全くない。 案の定、外を歩き回っていた猫達は、一匹、もう一匹と部屋の中
とある民家の一室で座りながらボーっとしていると、入り口から一匹の雑種猫がこちらに近づいてきた。 猫は、俺が食い終わって空になったサバの缶詰の匂いをひとしきり嗅いでから、底を舐めた。 俺はゆっくりと立ち上がった。 「そんなものよりお前ら猫どもにはもっといいものがあるぞ」 俺は鞄からキャットフードの缶詰を一つ取り出して、つまみを取り開けてやった。それを猫に差し出すと、すぐに寄ってきた。 あっという間に全部食べ終わり、喉を鳴らしながら、あろうことか俺に近づきじゃれてきた。
もう会社に行きたくない……自殺したい…… 何で……俺は皆から弄られるんだ…… 出勤時、自宅を出て歩き始めたその瞬間から、俺は死にたくなった。 俺の話し方が少し変なのは認める。頭も悪いし仕事のスピードも遅い。おまけに精神病ももっていて家族からすらも疎まれている。この通り文章も下手くそだ。確かに俺は無能だ。 加えて、奴らは弱い者を弄るのが好きなのだ。いや、人間という生き物自体がそうなのだろう。 高卒で、グループ企業の孫会社に5年間勤めながら全く成果をあげられず、上司に