きびだんご愛好家へ(春風記)
ももたろさん ももたろさん
おこしにつけた きびだんご
ひとつわたしに くださいな
吉備ーー吉に備えて見せる機微、
ーーやれ、スキ。
腰重し
朝昼晩めし
吉備だんご
バンバンザイバンバンザイ
おとものいぬやさるキジは
いさんでくるまをエンヤラヤ
ほんとうは、
だんご以上に
肥えている。
スキの背や
空の「くるま」が
低燃費
だから
継祖母がつくってくれただんごは
自分で食べる。
自家消費。
ゆきあたりばったりの万人を、ことごとく愛しているということは、誰をも、愛していないということだ。
『秋風記』太宰治
わかる人は好きにしてほしい。
わからない人はスキしないでほしい。
「だったらノートなんてやめればいいのに。」
ぼくは
燃費の悪い「くるま」を愛する宿命にある。