山梨県笛吹市「山梨岡神社」
山梨岡神社狛犬
これは、初めてみる形でした。
何型っていうんでしょうね、これは……。
尾は立ち、華鬘紋が体中に散見されます。
流れるような直毛が、顔の横でやや角を残したまま巻かれています。
これは…なんというか…夜、カーラーで髪を巻いて寝る年配女性に似ている気がします。
引いて撮るとわかるのですが、顔が大きくてお尻が小さめに作られています。
というか、顔まわりの毛がもっふりしていて、お尻のほうの毛が薄めですかね。
筋骨隆々の脚に尻尾が巻いて巻きついてるみたいでかわいいです。
顔の周りもっふりしてる子は結構いますが、直毛と顔横の毛をキツめに巻くことによってモフモフ感を増している顔まわりモッフリ型としては最高ですよね。
昭和八年十二月二十三日 奉納
彫った方なのか、奉献した方なのかのは不明ですが、川口さんというお名前が見えます。たぶん、字形からして、奉献ですかね。
山梨岡神社についての考察
山梨岡神社と山梨県
山梨県という地域は、もともと甲斐と呼ばれていたことは皆さんご存じの通りだと思います。では、なぜ、山梨と呼ばれるようになったのでしょうか?もしかして、この神社と関係が…?
境内にある、山梨岡神社の由来にはこんなことが書かれていました。
「(略)成務天皇の御代に麓の梨樹を伐り拓いて神戸を遷し「甲斐ヶ根・山梨岡神社」と号したのである。「やまなし」の語源発祥の地であり、(略)」
山梨県HPに掲載されていた山をならして平地にした「山ならし」からってところと関係がありそうですね。
山梨県立博物館にお邪魔したときに、山梨になったとき、地元民は甲斐のほうがメジャーだったという記述を見つけたんです。
なぜ、甲斐じゃなくて、山梨を採用したんでしょうね。
甲府があった場所が、山梨郡だったからでしょうか。未だに、山梨って甲斐って言いますものね。根深い理由がありそうです。
山梨岡神社御祭神
大山砥命(おおやまずみのみこと)、別雷神(わけいかずちのかみ)、高龗神(たかおかみのかみ)
大山砥命は、山です。
当初は、御室山頂に創祀されたようなので、御室山がご神体…といったところですかね。
別雷神は、この近辺はとても雷が多い場所だそうなので、雷の神様を祀っているとみられます。
最後、高龗神ですが、日本書紀に『古事記』では淤加美神、『日本書紀』では龗神と表記するそうです。
龗というのは、龍の古語だそうで、龍と言えば水神ですね。高は、山頂を示すそうですので、やはり御室山関連の神様でしょうか。