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『坐禅熊展』(1)

5/30(木)〜6/16(日)、松戸にて開催した「坐禅熊展」を振り返ります。4月から展示に向けて投稿していましたので重複もありますが、あしからず。

フライヤー。designed by jiro bando
会場エントランスとポスター。

〈展示基本情報〉

「坐禅熊展」
会場:葛西屋呉服店(松戸駅西口徒歩5分)1Fポップアップスペース
https://www.kasaiya.co.jp/popup-zazenkuma/
会期:5/30(木)〜6/16(日)※火曜定休
時間:10:30〜18:30
協力:株式会社まちづクリエイティブ
※関連企画:6/2(日)禅トーク&座禅体験会

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「坐禅熊」とは、2022年の年始にひらめいて作り出した陶彫刻のシリーズです。
それまで、音楽やタイポグラフィで度々仏教の経典や真言をモチーフにしてきましたが、一部からの高評価もありつつ分かりづらさも自覚するところでした。

コロナ禍がきっかけで、元々大学で専攻していた彫刻を再開した流れで、仏像の拡大解釈として自然に生まれてきたのがこの坐禅する熊の坐像です。なにより部屋に飾って自分自身が癒やされたことで手応えを感じ、石塑粘土の初期作からすぐに陶の一点ものに移行して、その年の秋には「文字と熊」展(神田Tetoka)で初めて発表。お客様の反応も良かったため翌年(2023)からは石膏型も作って制作を続けています。すでに計50点ほどにもなりました。

©2024 jiro bando

継続しているとご縁も生まれるものです。
アトリエのある松戸で創業185年を誇る老舗「葛西屋呉服店」が昨年リニューアルなさってポップアップ・スペースができたことから、今回「坐禅熊」シリーズに絞って展示・販売する企画が実現しました。

(株)まちづクリエイティブ代表の寺井元一氏が坐禅熊に興味を持って仕切ってくださり、葛西屋呉服店社長の中山晃一氏も定期的に坐禅をなさってらっしゃるため、非常に前向きに取り組んでいただけました。ありがたいことです。

以下は大まかな会場構成です。

左手がメインの展示スペース。右手前のガラス棚には小品を展示。奥でイベントを行った。
背景は昨年描いてあった蓮池のドローイングを拡大出力して貼った。

展示開始直後の6/2(日)には「禅トーク&座禅体験会」が行われましたが、指導役を務めたのはトラベラーズカフェ代表の四ツ谷和好氏。四半世紀に渡って道元の教えをベースにした坐禅修行歴をお持ちで、経営にも禅の教えを活かしていらっしゃいます。
自分は在廊しながらお話だけは聞くことができましたが、得るものが多く、手を付けていなかった道元の正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)も入門書を読み始めたところです。

禅トーク&座禅体験会

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今回、ポップアップショップということで売上も気にしたところですが、坐禅熊をまとめて発表するのが2回目ということ、松戸というロケーション、など考慮すれば及第点と言える結果でホッとしているところです。

購入いただいたのは最近の石膏型使用のものが多かったですが、初期の一点物も動きがあって嬉しい限りでした。
手頃な価格帯を意識して制作した黒いミニサイズは嬉しいことに3点完売。坐禅のお供にと、受注生産で出した小熊お香立ても好評でした。

一点物中心のエリア。©2024 jiro bando
最近の石膏型使用の作品群。©2024 jiro bando
黒いミニサイズ。©2024 jiro bando
左手:小熊お香立て。 ©2024 jiro bando
台座+光背付きの」小型バージョン。 ©2024 jiro bando
©2024 jiro bando

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地元の方が、ネットでの告知経由で立ち寄ってくださりお話をする機会も何度かありましたが「どうしてこのような像を作ろうと思ったか?」という質問を多くいただきました。
次の投稿では、このシリーズに至った経緯をもう少し掘り下げたいと思います。

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