2020年日本のBtoB電子商規模が大きい業界

BtoB電子商規模が大きい業種に共通していることは、受発注にEDIを用いて取引をしているところです。EDIとは専用回線やインターネットを用いて取引を行うシステムです。大量かつ多種類の商品を取り扱う際に便利なシステムです。

BtoB電子商規模が大きい業種の一つとして食品業界があります。2019年度はEC化率59.3%でした。食の安全に対する意識が高く、トレーサビリティーと言われる、生産段階から最終消費段階あるいは廃棄段階まで追跡が可能な状態をつくることを大事にしています。トレーサビリティーという言葉が注目されてから、食品業界はトレーサビリティーの実現には、DX化が不可欠と考えました。そのため、食品業界のEC化率はもともと高かったのです。また、コロナ禍で食の安全を再度問われることとなりまして、2020年度のEC化率は63.3%前年より4%も上がりました

また、自動車関連業界電機・情報関連業界BtoB電子商規模が大きい業種です。結果的に日本の主幹産業がEC化が進んでいる事がわかります。これは、下請けとの取引に業界独自のネットワークを構築しているためと言われています。

代表的なネットワークは、自動車業界のネットワークJNXです。JNXは2000年より導入されて、自動車メーカーや下請け業者など2500社以上がここで取引を行っています。JNXのおかげもありまして、自動車業界2019年度はEC化率67.0%2020年度はEC化率70.7%とても高いEC化率です。

また、電機・情報関連業界2019年度はEC化率57.9%2020年度はEC化率61.1%です。

さて、これらはEDIにより高いEC化率を残してきたわけですが、実はこれが全てインターネットで取引されているわけではありません。くわしくは、こちらをご覧ください。

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