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鬼滅の刃のアニメと面白い企画から感じた、引き込まれるようなコンテンツと、そうではないものの違い。

今日は、「引き込まれるようなコンテンツと、そうではないものの違い」というテーマで文章を書いていく。引き込まれるようなコンテンツには、どういう要素が隠されているのかを、僕の経験に紐付けて解説していくので、何かしらのヒントになれば幸いかな。




まず、コンテンツには以下の2種類があると僕は思っている。

①消費型コンテンツ

②参加型コンテンツ


1つ目の『消費型コンテンツ』とは、単に消費させることが目的なもの。大半のコンテンツが、これに該当すると思う。「え、コンテンツは消費させるものじゃないん? 馬鹿なん?」って感じた人もいるかもしれへんね。



違う角度から言えば、消費者に考える余地を与えないものと言うこともできるかな。全て具体的に語り尽くして、相手をスッキリさせる。良くも悪くもそこで終了という感じ。言わば、発信者から何かのエネルギーを一方的に受け取るだけで、こちらからのアクションは生まれない。よく情報商材などで見るのは、「〜の情報を完全に網羅したマスターセット!」みたいなテイストのもの。



「自分が知る限りの情報を詰め込んだので、あとはあなたが受け取るだけです。そちらからの意見が入る余地はありません」と言わんばかり。


これが消費型コンテンツ。新規の層は集まるかもしれないけど、そのコンテンツについてみんなで議論し合ったりするという機会が生まれないため、ただ情報を受け取って、その場は終わりという感じになる。



謎な要素や未知の要素、もやもや感が生まれないと自分で考える余地が存在しないと、前のめりで考えようともしない。その結果、引き込まれるようなものにはならないわけ。





一方で2つ目の『参加型コンテンツ』の方は、何かしらのコンテンツは提供するけど完全な形でなかったり、はたまた予想できない着地をしたりして、そこに余韻を残す。つまり形はどうであれ、こちら側に色々と考える余地を与えてくれる。


さっき鬼滅の刃のアニメ最新話を見ていて、「これはもう勝つだろうな」というムードがぷんぷん漂っていたにも関わらず、そこからまたとんでもない絶望へと叩き落とされて、見ている僕は「え、こっからまだ絶望させるん!?」と声を上げてしまった。その続きは次週・・・という形になったから、今めちゃくちゃもやもやしているんよね。



もしそのまま勝って終わっていたら、特に驚きも疑問も感じないまま、「今週も面白かったなぁ」という感想しか出てこなかったと思う。


というのも、自分が予想した範疇の中でおさまっているからね。


持っている枠からはみ出た時に、脳内で軽い混乱が起こり、「え、なんで?」という感情になる。そうなるとそこのもやもやを解消したくなり、自分で色々と展開を考えたりするわけやね。




そうなると、こちら側に『考える』というクションが発生し、そのコンテンツへ参加しているような感覚になる。別に直接関わっているわけではないけど、前のめりで続きを考えたくなるレベルであれば、十分に参加型コンテンツと言えるだろう。アニメやドラマにおいては、希望と絶望の上手く使い分けたり、どういう着地をするか分からない作品が、人々を引き込んでいるんやなぁと。



また、情報発信であれば、実際に感想やフィードバックを募って、それをベースに上手くコンテンツを作っている人が、ずっと生き残っているような印象を受ける。単にコンテンツを渡して終わりではなく、参加者からの声を集めて取り上げていくことで、その場に長くとどまってもらい価値を提供する。


とある有名な人が自身の企画で、1つのお題を読者に投げかけて、そこで思ったことや感じたことをメールで送ってもらう。という企画をやっていた。


その中で書かれていた言葉に、


「この企画は、皆さんの感想やフィードバックでその日扱うテーマを決定します。送られてきたもので面白い内容があれば、どんどん紹介していくので、気軽に送ってくださいね!」


という内容が添えられていた。


「なるほど、これはすごく賢い方法だなぁ」


と、僕はその言葉を見た時に思ったんよね。つまり上記の言葉によって、自分という1人の消費者からコンテンツを作る製作者へと、意識を自然にシフトさせられている。単に感じたことをアウトプットしていたら、いつの間にか自分の内容が採用され、その日のテーマを構成する要素へと変化していくわけ。


そういう意識に書き変われば、「もっと企画を盛り上げよう!」という気持ちを持つ人が増えてより多くの声が届くし、さらにそれを見た人が「自分もちょっと送ってみようかな」という良い循環が発生する。こうなると多くの人が、その企画へとアクションを起こすようになり、結果的に引き込まれていく。



自分がひたすら新しい燃料を投下し続けるのではなく、あくまでも最初に燃えるきっかけを場に投げているだけ。そして火が付いたところに、それがさらに加速するようなガソリンを投げ込む。それが繰り返されると、やがて大きな炎が発生し、その場に膨大なエネルギーが宿るという仕組み。



もちろん、その人はビジネス業界の超大物で、ある程度の固定読者がいるから、こういう企画が成立しているという要因がある。だからまずは自分で何かの場を作り、そこに興味を持った人に参加してもらえるようなきっかけを、提供してみよう。


一緒に何かを学んだり、メルマガを作っていくとかなんでもいい。あくまでも「1人のメンバーとして参加してもらう」ということを忘れないで。




さて、ここまで2種類のコンテンツについて書いてきたけど、このことから導かれる今日の文章の本質は、


『何らかのアクションをしたくなるような、コンテンツを提供していくこと』


これが、引き込まれるコンテンツと、そうでないものの違いじゃないかと。引き込まれる=前のめりで何らかのアクションをしていると僕は捉えたので、こういう結論に辿り着いた。



・穴を作る、未知の部分やもやもやを残す

・何か1つのテーマについてお互いにアウトプットする

・集めた声を元にコンテンツを作る



などなど、参加してもらうための要素はいくらでもある。どういうものを採用していくのかは、あなたの自由。




とにかく、「このコンテンツや企画は自分にとって、重要な意味を持っているから参加してくださいね!」ということが相手に伝えていくことが大事じゃないかな。

では今日はこの辺で。


PS.記事の中で紹介した、面白いと感じた企画が見れるリンクはこちら(過去企画なので、全てバックナンバーとしてまとめられています)





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