あと少しで成功していたのに…成功をつかんでも逃す人
よくある例え話ですのであなたもご存じかもしれませんが、大事なことなので読んでください。
とある野球選手が、打率がなかなか上がらないので、打撃フォームの改造に取り組みました。
「よし!これなら3割は打てそうだぞ!」
そして、待ちに待ったシーズンが開幕。
その選手は当然、新たな打撃フォームで長いシーズンを戦うことを決意したのです。
初戦の成績は4打数1安打で1本のヒットが出たので悪くはありませんでした。
次の試合も初戦と同じで4打数1安打。
そして、3戦目は5打数0安打と快音が響かなかったのです。
3試合のトータルは13打数2安打でした。
打率にすると1割5分4厘ということになります。
決して良い数字とは言えません。
むしろ打率としては悪いですね。
「何がおかしいんだろう…」
「明日はバットをもう少し短く持ってみるか!」
「練習の時はあんなに手応えがあったのに…」
4試合目にして早くも打撃フォームを変えてみることにしたのです
打てないんだから少しくらい変えるのは当然という意見もあると思いますが、実はここに大きな落とし穴があるのです。
私は投資やビジネスをいろいろ行っていますので、確率論を日頃からよく考えます。
あなたもご存じだと思いますが、「大数の法則」と呼ばれるものがあります。
例えばサイコロ。
サイコロというのは、何千回も何万回も振ると、それぞれの目の出る確率は1/6に均等化してきます。
最初の10回のうち、1の目がたまたま連続して3回出ることってありますよね。
例えそうなったとしても、続けてサイコロを振り続ければ、回数が増えれば増えるほど1/6の確率に近づいていくというものです。
この「大数の法則」を応用しているのが保険業界です。
もし仮に、保険の顧客が数えるほどしかいなくて、そのうちの一人がいつなくなるか、まったく見当がつかないようでは保険ビジネスは成立しません。
ですから保険業界には、少なくとも数万人以上の顧客が必要になるのです。
多ければ多いほどいいんです。
保険料というのは、顧客の数の法則に従い、保険会社が儲かるように逆算して決定されます。
ちょっと話がそれてしまいましたが、先ほどの野球選手の話に戻します。
シーズン最後まで続けていれば、本来なら3割という打率が実現可能だったかもしれません。
それを、わずか13回の打席という極めて少ない試行回数で無理と判断してしまうのは早合点ということです。
これが、投資の世界でいうギャンブラーの誤謬(ごびゅう)です。
トレードの世界では、先述した野球選手のようなトレーダーがめちゃくちゃ多いんです。
トレードの世界だけではありません。
インターネットというツールの恩恵で、たくさんの情報を大量に集められることができます。
しかし、それと同時に、アレもコレもと次から次に試してはどれも長続きしないことが起こっています。
あなたは思い当たる節はないでしょうか?
思わずドキッとした人もいるのではないでしょうか。
目新しい手法に手を出しては、ちょっとうまくいかないだけですぐに放り出してしまうタイプの人。
こういう人は今この瞬間も上手くいっていないでしょう。
もう少しだけ頑張れば、大きく違った結果を得られていたかもしれないのにです。
結局、すぐに乗り換えてしまうことが原因で、本来得られるはずの成果が計測できない場合が多々あります。
どんな事でも成果を出すコツ、それはやはり「継続思考」です。
手法やノウハウの有効性、優位性があることが前提ですが、ある程度は我慢して続けることが何より重要です。
最初はすずめの涙ほどの成果かもしれません。
でもコツコツ継続すれば、気づけばとんでもなく大きな成果を得られるかもしれません。
ですのでまずは、これにだけ集中してみましょう!ということなんです。
目安の期間としては半年です。
半年継続して何の成果も得られなかったら、「これは駄目だ」と切り捨ててください。
「半年も継続しなきゃいけないの?」と聞こえてきそうですが、半年くらいは継続しないとダメですよ。
1か月や2か月そこらで成果を得ようとしているのがそもそも甘すぎるんです。
何でも半年くらいはやってみないとわからないものですよ。
以下を実践して半年までもう少しなんですが、これは成果の出るスピードが他のより断然早くて1,2か月経った時点ですでに手応えがありましたね。