【活動レポート】2020年ふりかえり(上半期編)
★人体改造カブ式会社ってなんだろう?という方はこちらをご覧ください。
2020年の活動をふりかえってみます。
12月ですね。今年は時間の経過が特に早く感じられた一年でした。今回は、誰にとっても変化の一年だった2020年の活動を1月から振り返りたいと思います。今回は上半期(1月〜6月)編です。少し長くなりますが、お付き合いいただけると幸いです。
なお、札幌駅前通まちづくり株式会社(以下、まち会社と表記)が登場しますが、まち会社のスタッフが人体改造カブ式会社(以下、人体改造と表記)の事務局を務めています。ややこしいのですが、人体改造は法人名ではなくプロジェクトの名前です。
1月〜3月 「まちなかラジオ体操」の企画〜そして中止判断
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を防止の観点から、2020年3月2日〜6日に予定していた「まちなかラジオ体操 @ チ・カ・ホ」を中止しました。この企画についてはレポートがないので、この場を借りて少しご説明します。
そもそものお話をすると、2019年の後半に札幌の地下情報をスマホで受け取れる無料アプリ「さつチカ」を運営する札幌市都心版データプラットフォーム活用コンソーシアムから「『さつチカ』を活用して人体改造カブ式会社とタイアップした健康づくりに関わる企画が実施できないか」とお話をいただき、企画の内容について検討を続けていました。
結果として「まちなかラジオ体操@チ・カ・ホ」の企画がスタートします。これは札幌駅前通地下歩行空間(愛称チ・カ・ホ)の広場で朝出勤前・昼休みの時間帯にラジオ体操を行い、都心部に勤めるビジネスパーソンの健康に寄与するイベントです。ちょうど1月はその準備のためあちこち奔走していた頃でした。
というのも、参加者はラジオ体操参加の特典として駅前通沿道の飲食店等で、健康に配慮されたメニューと引き換えられるポイントを獲得できる仕様に整えようとしていたので、企画趣旨に賛同していただける協力飲食店を見つける必要があったためです。
なお、具体的なイベントの骨子は以下のようなものでした。
①参加者に「さつチカ」から事前エントリーをしてもらう
(登録定員は100名)
②事前エントリーの際に健康に関するアンケートに回答してもらう
③エントリー完了!
④当日ラジオ体操に参加し、提示されるQRコードを読み込みポイントGET
⑤都心部地下各所にポイント付与ができるQRコードが設置されるので、
歩いて探すことで健康づくりに取り組んでもらう
⑥ポイント付与のための事後アンケートに回答してもらう
⑦ポイント付与後、アプリから各協力店でポイントが使えるようになる
ビジネスパーソンの健康づくりに直接的に寄与する(健康づくりの観点)
ことと、広場を活用して都心部に賑わいをつくりだす(まちづくりの観点)ことが両立できており、人体改造の活動目的だけではなく事業主である、まち会社の事業目的にも合致します。
また、人体改造カブ式会社の基本的な活動スキームが「地区の健康ニーズを調査 」→ 「ニーズに合わせた企画の検討」であるため、Googleフォームを活用して、エントリー時の事前アンケート、終了時の事後アンケートを設けました。当初はこのアンケート結果から次の企画に繋げる予定でした。
アプリをDLしなければ参加できないことや、登録やアンケートの山を乗り越えないと参加できないことから、少し参加ハードルが高いのではないか、と少々不安でしたが、結果として多くの方にお申し込みをいただき、事前の準備に確かな手応えを感じていました。
この時点で駅前通沿道の飲食店、販売店あわせて8店舗に協力していただく予定でした。しかし...、最初に述べたように新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、やむなく中止の判断をしました。自分たちの足で直接店舗を回って説明とお願いをしただけに悔しさが残ります。
で幸いなことにそのうちの店舗のひとつとは"健康"の意識でつながりが生まれ、情報やコラムを共有して交流が続いています。
その後すぐ、札幌は日本の中でも最も早く感染が広がってしまったため、北海道は2月28日から独自に緊急事態宣言を打ち出し、長い自粛期間へと突入することになりました。
( ⇑ 会場予定だった北2条交差点広場。イベント中止の案内だけが置かれる。さみしい...)
そして人体改造カブ式会社はそこから3ヶ月間、イベントや社内会議を休止します。感染状況を注視しながら、何ができるかを考える時期に突入しました。時折、シャイン(=社員)のみんなの近況を聞いたり、なんとかコミュニケーションをとりながら、互いの経験を共有し残していきました。
4月〜5月 オンライン会議とnote始動!!
この時期は緊急事態宣言によって全国的に経済活動の自粛が続く中「オンライン会議」「リモート出社」「分散出社」などの新しい働き方にチャレンジし、同時に慣れていく時期でしたよね。まち会社でも輪番出社制度を取り入れたり、会議がオンラインになったり、全社的なコミュニケーションツールを検討、導入したりしました。つまり、自分たちがコロナ禍でどのように働くかを考えて実践した時期でした。
まち会社でのオンライン活用経験をフィードバックして、人体改造の社内会議もZoomを使ったオンライン会議にシフトすることになりました。そして5月12日に、3ヶ月ぶりにシャインのみんなと顔をあわせることができました。
感染拡大が早かった北海道は緊急事態宣言による不要不急の外出自粛要請が特別長い地域です。コミュニケーションの場が極端に減ることによる自粛疲れが表面化していたように思います。「3密」が叫ばれる中、今までのような人が集まるイベントは検討できませんでしたが、一ヶ月に一回は画面上でみんなが顔を合わせられる機会を作ることができました。
この頃、並行してnoteをはじめました!
人体改造カブ式会社はFacebookアカウントを運営していますが、フォロワーは知り合いやクローズドな関係者が多く、Facebookでは広く色々な人に取り組みを知ってもらう能動的な機会は限られていると感じていました。そこで、タグや新規投稿から投稿順に表示されることで、無名でもトップ画面に躍り出られるnoteに挑戦しました。
長文で(ほぼ)毎月活動レポートを書くことによって、人体活動の活動も時系列順に文章として整理されますし、例えばこうして1年を振り返っている時、過去に何を考えていたのかが簡単に思い出せる。蓄積された情報や思考の軌跡は財産です。リンクを送ればシャインのみんなへの共有も簡単にできて、まだまだ活用できる余白はたくさんあります。
筆者は当初手探りで書いていましたが、自分たちの取り組みをオープンにできることの面白さに気づきました。これは筆者の個人的な感想ですが、SNSを通じて社会に自分たちの考え方を表明できているような感覚を強く感じられました。だから段々文章が長くなっていったんですね...笑
6月 緊急事態宣言終了! 具体的な企画の構想へ
だんだん札幌も暖かくなって、感染の波も一山越えたあたりでしょうか。6月上旬の活動レポートを読み返すと、オンラインツールの普及が進み、在宅勤務などの新しい働き方に対する職場の理解も一段と進んだようです。
6月はオンラインを活用した企画を検討することになり、結果として「第一期に取り組んだ企画をオンライン上で再構築する」方向で検討を進めることになりました。その中でも、講師による講演形式はオンラインでの実施に移行しやすいジャンルだと考えていました。
もう一点、アフターコロナの健康意識や価値観の変化をアンケートで調査することも検討しましたね。こちらはすぐに取り掛かるのではなく、時期を置いての実施を考えていました。この時点で「ウィズコロナ」「アフターコロナ」といった"その後"を考える言葉が生まれました。そこで、市民の健康意識もまた感染状況の推移に伴って変化するだろうと想定し、事態が落ち着いた後の状況を調査しようと考えました。しかし、これほど感染が長期化すると思っていなかったですし、現在の規模感で感染が再拡大することも想定はしていなかったので、現在このアンケートは保留になっています。
2020年上半期まとめ
イベントの中止によって「つまずく」どころか「転倒」レベルで出鼻をくじかれた2020年の人体改造カブ式会社でしたが、じっくりと活動の方針を決めることができた上半期でした。この期間に培った技術やオンラインのノウハウは下半期も引き続き活用し続けています。
一方、企画面ではオンライン講座と健康意識調査とは別の、新たなアイディアが生まれ、今後のメインの企画として具体的に計画されていくことになります。
それでは下半期のレポートはこちら
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