そのSPレコードの呼び方はアップデートが必要かも?
はじめに
その話は、78回転のレコードをSPと呼ぶことから始まったが、それは海外では通じないらしい。さらにSPという言葉は、78回転とは異なるレコードを指すことがあるらしい。今回はSPレコードとは何かについて最新情報を含めてまとめてみた。これが参考になれば幸いです。
1.SPと呼ばれるレコードは何だろうか?
SPレコードという呼び方は、LPレコードが登場する前にあった78回転レコードのことでSP=Standard Play。私も含めてこのように覚えている人は多いだろう。じつはWikipediaにも記載されているが、SPという呼び方は日本では通用するが、国際的には78rpmと表記するそうだ。ebayでも78rpmという表記を見かけるからそうなのだろう。
問題はこの先にある。それでは海外にSPレコードという呼び方はないだろうか?じつは海外にもあるから話がややこしい。
2.海外でSPと表記されているレコードは何だろうか?
ebayを見ていると、7" SP とか 45 SPという表記を見かけることがある。そのレコードの写真を見ると、それはシングル盤のようだ。となれば、この場合のSPは、SP=Single Play ということだろうか?
もしかしてそのことを述べているサイトがあるかと検索してみたら、ありました。
フランスのレコード用品メーカーのサイトにある Understanding vinyl formats and standards というページは、SP,EP,LP are English names につづいて以下のように記述している。
SP=Single Play
EP=Extended Play
LP=Long Play
SP=Single Playという表現が、レコードリスナーにどの程度認知されているか分からないが、少なくとも海外にはこのように記述したサイトがあるのだ。予想していたとはいえ、これはちょっと衝撃!
3.まとめ
海外でSPレコードという表現が通じない、さらに、それがシングル盤を指す可能性があるとすれば、海外とレコード情報を交換するときは面倒でも大きさと回転数を明示したほうが間違いが少なそうだ。たとえば12inch 78 rpm とか 7inch 45 rpmのような。
今回の話はこれで締めようと思ったら、新たな情報があった。
ヤフオクでもメルカリでもシングル盤がSPレコードとして出品されたことがあるそうだ。いまやSP=Single Play は、日本でも使われているのだ。これはちょっと悩ましい状況になってきたぞ。
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