退職理由はきっと本当のことは言わない
突然だが、皆さんは退職する際に何と言って会社から立ち去るだろうか?
親の介護、転職、留学、引っ越し、結婚などなるべく同僚や上司が引き留めしづらいような内容を嘘ついてでも選ぶと思う。
転職サイトや退職に関する検索をすると必ずと言っていいほどこう書かれている。
退職理由を述べる際はネガティブな内容は避けましょう!
残業が多い、人間関係が悪い、休みが少ない、給料が低いなど職場や会社側に原因があって自分自身が不満を感じるから辞めるんですと面と向かって言えない。それをすると円満退職しづらくなったりできるだけ努力するから給料上げるから残ってくれと言われ、その後不遇になる可能性が高くなる。
本来であれば退職するのに理由なんていらないし、さっさと辞めさせてくれよって思うんだけどなかなかそういうわけにも行かない。会社や仕事、人間関係というしがらみがあるから。
しかし、本当の退職理由が分からなければ従業員がなぜ相次いで退職していくのか謎なままだし、明らかに会社側や職場環境に落ち度があったとしてもそれが改善されないまま人手が減っていって最悪倒産の危機になる。
少子高齢化社会において若い働き手は貴重な人材だから完全に売り手市場になるわけだが、彼らも金さえ貰えれば何でも良いと言うわけじゃない。当然選り好みできるなら当然やる。
退職どころか入ってすら来てくれなくなる。
そんな厳しい競争の時代になっている。
まあ、そういう会社はハナから改善する気すら無いんだろうね。
自然淘汰されていくからそれはそれでよい。
社内の人達や会社の雰囲気を見てて驚くのが従業員が辞めない前提とタカをくくっていることに驚く。こんな先行き不透明な時代に今よりも良い条件があったら飛び移るのは当たり前だし、転職前提で働いたり副業するのも至極当然と言える。
今の若者は間違いなくどんどんドライになっているよ。
メリットがないならさっさと転職する。
世代間の価値観の違いには驚かされる。
年齢の違いというよりは同じ会社に居続けている人とあちこち転々として経験豊富な人とでは明らかに発言の深みが違うってこと。
よく職歴に空白期間があると就職に不利になると言われるが、同じ会社でずっとつまらない仕事嫌々やりながら同じような人たちと何十年も一緒に過ごし続ける人生のほうがよっぽど空白期間だと思う。
結局、本音で生きれない世界観なんだから退職するときの理由も当然本当のことなんて言えないよね。
自分の心に正直で生きるには嫌な仕事を辞めるのがいい。