ASDあるある⑨
パート9
・生きることそのものがブラック企業勤め
行動面であまり目立たないASDの人でも、「少しでも言動すると否定され罵倒されるという経験」の蓄積が、定型発達の人よりも多く、大人たちからのフォローもないということが、「幼少期から」存在します。
かと言って、その理由が自分でもわからないため(ASDの思考が普通じゃないしこだわりが強いため、なんとなく鼻につくだけだからなのか、周りの人たちもはっきり理由が説明できない?)、わかってもらいたいという主張をしても自分のコミュニケーション能力ではこじれるだけなので、心の自己防衛に徹しようとします。
そうなると、常に周囲の人や物事に対して異常に警戒をするようになり、慢性的な緊張状態や過敏さに繋がるのです。
それは、休憩なし&無期限残業の環境で常にハラスメントを受けながら終わらない仕事を続けているのと同じくらいのストレスが、心身ともにかかっているようなものなのです。
退職する=人生終了させるということなので、この人生からは逃げられないという絶望感の中で生きているという感じです。
・たまに不謹慎扱いされる
例えば、たいていの人たちは、大きな地震が来た時は、命が脅かされるという意味で恐怖を感じて、命を守る行動をとっさに取ります。
しかし私の場合は、「このレベルの地震は大丈夫だ」と考えて、その時に行っている作業を続行してしまいます。
緊急事態よりも自分のルーティーンを崩される方が恐怖だからです。
自分の中では悪気はなく普通にしていても、「驚くこともせず無反応で、避難しようとせず、周囲の人と状況を共有しようともしない」姿と「え?地震あったけど結局全然大丈夫だったじゃん」という反応をしてしまうところが、他の人たちからするとおかしいと思う要因になるのです。
・天才だと思われる
「発達障害の人は天才で起業家やクリエイティブな世界で活躍できる」、という謳い文句がありますが、そういう人たちはほんの一握りです。
ほとんどの発達障害者は、仕事や作業はできても、コミュニケーションの問題で社会から受け入れてもらいにくいのが現実で、それが原因で心身病んだりして働けない期間が長くなってしまう人もたくさんいます。
「頭が良い」というのは、学生時代に勉強ができていたという意味合いが大きいと思います。