父親の誕生日
昨日は父の誕生日だった。毎年、嫌がられたり無視されたり嫌味を言われても、母は妹たちやあたしに「おめでとうって言ってあげな」と言ってた。でも今年は何もなし。
母は父から投げられる嫌味や暴言に精神を病んでしまい、コロナが流行り始めた頃には全く父と話をしなくなった。話すと「死にたくなる」そうだ。
それでも父の日に、母はバイクで通勤する父のために事故っても軽傷で済むようなスーツをあげた。案の定、「こんな金があるなら他に使えばいいのに」と父は一蹴。お金はあたしと母で出し合っていた。
また嫌な気分になるかもしれないと思いつつ、バイクのスーツをプレゼントをしたのはちょうど一年前に父がバイクで事故って、大怪我をしたからだった。父は打たれ弱いため、手術すれば死ぬような怪我じゃないのに「俺の余命はあと3日です…」みたいな顔で入院していた。看護師だった母にはとっても世話になったと思う。そんなことを繰り返さないためにと、そんなことわかりきってるのに、自分を身を案じてもらっているのに本当につくづく悲しい人だなと思った。
あたしはもともとプレゼントに反対だった。スルーすればいいのに、と。また傷つくだけだと言った。でも母は、家族だから。去年事故したし、気をつけて欲しいから。と高いスーツをあたしと割り勘で買ったの。食費を削って精神科に通い、少しでも食費の予算を過ぎるとはちゃめちゃに父に怒られてまたカウンセリングへ…をやむ無く繰り返させられる母が。自分の自由になるお金なんかほとんどないのに。
母はひどく傷ついた。嫌味を言われる、喜んではくれないとわかっていても、お祝い事の時にはちゃんとプレゼントや言葉を用意していた。父は母に何もしなかった。今までずっと。おめでとうも言わない。
母は父の日のことでもう一切祝わないと決めていた。でも、父の誕生日の前日「明日はなんの日…?まあ関係ないけど」と私に3回くらい言ってきた。そして当日もまた何度か「誕生日祝われないってどういう気持ちなんだろうね」「今日は…だけど、なんにもなし。なーんにもしない。忘れる。なんの日でもない。」とわざわざあたしに言ってきた。
可哀想やら悲しいやら怒りやらであたしもショボーンとしていた。プレゼントをあげても悲しいくなり、無視すればするで心を痛める。
優しい人が傷つく世界
早く母と幸せになりたいです。
ちなみに、あたしも幼稚園の頃父の日には何かしらを作らされて家に持って帰ってきたが父は無視。誕生日の日には、絵かなんかを書いて渡したけど受け取っても何も言わなければ、リビングのテーブルにぽっと置いてそのまま手に取るところは見たことがなかった。いつのまにか無くなっていたけど、それは母が大事に他で取っておいてくれたのであった。
父親ってそんなもんか。と思っていたけど小学校中学校と成長するにつれそんなことないのかな、と思ったり他人の父親が羨ましくなったり。
今も心の中で落とし所が掴めていないので締まらないがこれでおしまい。
母の優しさがひどい言葉で跳ね除けられるのが、それでひどく深く傷つき続ける母を見ていられなくてぐだぐだと書いてしまった。
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