グラビティのグラビア

か、体が重い…

どうした事だこれは…

闇を掌り、世界の亀裂を調整できるはずの技が使えないとは…

いったい何が起きている…

そもそも余は目覚めているのか…

これは夢なのか…

いや、考えてみれば余は夢は見ん…

夢を見てるのは憑代にしているこの男の体だ…

という事は今、重いと感じているこの男の体に何があった…

亀裂調整ができない程に、重いと感じるには理由があるはずだ…

いったい何があった…

ん？ちょっと胸焼けもしている…

そうか…

昼間食した、豚角煮チャーシュー丼超大盛り…

これか…

最近は油分の少なめの食材ばかりを口にしていたところに、破壊力の強い食材を口にした事が…

これが重さ…

最近足が遠のいていたお店に久々に行ったら「ヒサシブリヨー」と、サービスしてくれた超大盛りと格闘した事によるダメージだったか…

まぁ、仕方が無い。

諸君らも腹八分目という言葉は、それなりに意味のあるものだと心得ておくがよい。

あと、冷え込みがきつい時は布団などを増やして、あったかくして寝るがよい。それが闇世界から亀裂の向こう側に伝達していく波動だ。

この男の体が寝ているうちに、右手を借りて記しておく。