数値という幻想に斬り込むには
こんばんわ神明です。
皆様いかがおすごしでしょうか。
実はここ数ヶ月、闇の化身改造計画を強化しておりまして、とっても健康に気を使った食生活及び性生活を過ごしておりました。
ゆえに先日行ったクリニックでの検査と医師との面談には、多大なる自信をもって挑んだ次第です。
以下は、血液及び尿検査を終えた後、常日頃からお世話になっている余の担当医師とのやりとりの一部始終を記すものです。
医師:…とってもおっさん的な数値が爆上がりしていて、このままでは性急な治療及び投薬変更が必要ですが言い訳はありますか?
余:…え?とっても健康に気をつけて暮らしたし、お酒も減らしたし、野菜ばっかり食って体重も落ちたし、毎日ハッピーやで?体調もすこぶる良いし…何かの間違いでは?
医師:野菜の他に食べていたものは?
余:主にパスタ。真ん中に穴が空いてるやつ。ラザニアとかに良く入ってるやつ。
医師:ギザギザの?
余:そう!それ!名前わからん。
医師:ペンネですね…
※ちなみに余の担当医師は女性です。いわゆる女医です。
余:主に野菜とそのペンネで生きてきました!この数ヶ月。
医師:お酒はどれくらい飲んでましたか?
余:ほぼ飲んでないで?週に一回くらい。今日のためにいろいろ調整したんよ…なんでかな?非常に不本意な結果です…
医師:不本意であっても、この数値は変えていかなければなりません。貴方の健康のためですよ?
※ちなみにこの担当女医は、余が闇の化身であり、エクスカリバーを所持する修業者である事をしらない。
余:数値とか…適当にお酒飲んでうまいもんがっつり食って、たいして寝ないような暮らししてた時の方が健康やったやん?
言われた通りに食べ物にも気をつけたで?もう余は自由の旗の下に生きる!!
医師:とにかく、今日から投薬を変えます。今までの2錠の薬にもうひとつ力を加えます。1ヶ月後にまた来てください!!
余:あの…一個お薬減らしてもらえませんかね…毎日3個飲むのきついから、2個にして欲しいです…自由の旗のもとで生きたいので!!!
医師:だめです。
余:でしょうな。
医師:あ、でも効力をニコイチにできる薬に変えるので、実際は2錠のままになります。
編集部注:闇の化身の交渉術は、これまでエンタメの裏を操る営業力で培ったものなので、他の人は真似できないです。
余:ふっふっふ…ほれ、2個飲めばいいようになった。世界は思い通りだ。(心の声)
医師:ところで、大事な事なのではっきりと言いますが…
医師:同じものだけをただ食べ続ける事は、健康に気を使ってるとは言いません。バランスよく食べてください。野菜も玉ねぎだけを食べ続けてはダメです。パスタも毎日パスタだけではダメです。
医師:前にもこういう事ありましたよね?コンビニのバリバリ野菜だけを食べ続けて、著しく数値が上がった時がありましたね?その後栄養士の指導を受けて一時的に回復はしましたが…
医師:また栄養士の指導つけますか?
余:先生…いっぺんに言わんといて…怖くなるから…(心の声)
余:いや、もう指導とやらはいらない。同じものを食べなければ良い事はわかった。見ておれ(生の声)
医師:では1ヶ月後にまた来て検査を受けてください。期待してますよ?
余:心して待つが良い。目にものをみせてやるわ。
以上、多少のフィクションは入っておりますが、大枠はこの通りです。
この経験から学んだ事は、女医といえども敵にまわしてはいけないという事と、パスタばかり食べ過ぎてはいけないという事。
また、人間の持つ本来の力は数値などというものに左右されてはならないが、ある程度いう事を聞くべき時もあるという事である。
帰り道に祝杯のビールを購入した事は言うまでもない。
今日の戦いには敗北したが、次の新たなる戦いに向けての祝杯だよ。
人間というものは、簡単に諦めてはならないのだ。
あの女医に「化身さんすっごい…がんばったね」と言わせるまではな。
ふっふっふ…
ちなみにその女医は、余よりもだいぶ年上だがね。
ではまた。