倒立で止まるための筋肉とその鍛え方〜前鋸筋〜
今まであまり興味が無かった「倒立の静止時間を長くする練習」に11月から取り組んでいます。
1つは師匠から命じられたから。
「60秒は止まれないとカッコつかないよ」と。
もう1つはリックメソッド の倒立のクラスに来る生徒たちから「長く止まれるようになりたい」という意見が多くなってきたから。
自分が止まれるようになればその感覚や練習過程を指導できると思って研究も兼ねてやっています。
2週間くらいやってみて調子次第では60秒以上止まれるようになってきました。
止まれるようになった理由は2つ。
1.前鋸筋が強くなって肩甲骨が安定するようになったから
2.手の指で床を握る感覚が強くなってきたから
今回は前鋸筋が強くなることでなぜ止まれるようになったのか?という点を解説します。
いきなり結論です。
肩甲骨を下の写真の位置でキープできるようになったからです。
言葉にすると
肩甲骨が外転しながら上方回旋している状態
外転が不十分だと胸が落ちて腰を反ってバランスを取ることになります。
上方回旋が不十分だと体重を肩甲骨で支えることができず三角筋と手首に大きな負荷がかかることになります。
もちろん、この不十分な状態でも止まることはできますがより大きなエネルギーが必要であり、そして美しくありません。
この肩甲骨外転、肩甲骨上方回旋の両方に関与している筋肉が前鋸筋です。
重力がかかった状態で肩甲骨を理想の位置まで動かすことができる筋力がついたので止まりやすい形を作ることができたと考えています。
以上が機能解剖的な解説です。
次にどうやって鍛えたのか?についてです。
1.四つん這いになる
2.肩甲骨と肩甲骨の間を広げ(肩甲骨外転)肩が手首の真上にくるようにセットする
3.肩甲骨外転をキープしたまま肩を手首より前方に出す。肩と耳を遠ざけて首を長くするイメージで行う。
4.肩甲骨外転をキープしながら肩を手首より後方に引いてくる
この運動を繰り返します。
負荷を高めたい場合は膝をあげて腕立て伏せ(プランク)の姿勢で行ってください。
倒立の練習をする前にダルさを感じるくらいの回数繰り返すといいと思います。
倒立で止まる練習を始めてから気づいたことは
・運動技術の修得には柔軟性と筋力、どちらも必要
という言葉にしてみれば非常にシンプルで当たり前のことでした。
今まではどちらかというとストレッチで柔軟性高めることに傾いていましたが
ストレッチも大事
筋トレも大事
というスタンスで練習にも指導にも取り組んでいきます。
倒立で止まりたい人はJR南武線尻手駅(神奈川県横浜市鶴見区)で開催しているリックメソッド にお越しください。
神奈川は遠くて行けないと嘆いているあなた。
朗報です。
2021年2月6日(日)
大阪府大阪市のスタジオでリックメソッド 出張ワークショップを開催します。
以下、詳細です。
Rickメソッド in 大阪!!2022年2月、大阪に出張します!
大阪近郊のみなさま、ぜひご参加ください!
関西に知り合いがいるみなさま、シェアをお願いします!
[倒立&ブリッジの作り方]
倒立とブリッジの理想的な「型」とそれを身につけるための段階的な練習方法を解説します。
・身体に負担がない
・運動機能が高まる
・他の技や専門種目の動きに応用できる
以上のような倒立とブリッジができる筋力と柔軟性と運動感覚を身につけるためのクラスです。
日時:2022年2月6日(日)
午前クラス 10:00〜12:30
午後クラス 13:30〜16:00
場所:大阪 難波近郊
定員:各回10名(午前、午後共通の内容となります)
料金:11,000円
対象:競技アスリートからパフォーマー、ヨガなど倒立やブリッジの知見を深めたい方に最適です。
参加資格:初級レベルですので、どなたでもご参加いただけます。
お申し込み:jin.gon10@gmail.com
までご連絡下さい。
件名に リックメソッド 大阪
と入れてください。
[講師紹介]
★池田 仁(いけだ じん)★ @jinjinikeda
2016年1月1日にふとした思いつきで倒立とブリッジを毎日練習しようと決意。
自己流でやっていたものの成長の兆しがなく悩んでいたころに現在の師と仰ぐリック(岡 全巨)と出会い、倒立の世界に深くのめり込んでいく。
現在は自己の鍛錬、研究のみならずリックメソッド講師として活動。
一般人から各種パフォーマーや野球選手、ゴルファー、大学生アスリートなどさまざまなジャンルの人々に倒立とブリッジの動きを活かしたストレッチとトレーニング指導を行なっている。
日本体操協会 アクロ体操委員会
NPO法人ACRO理事
リックメソッド上級指導員
早稲田大学スポーツ科学部卒業
★Xotaro (塩見 正太郎)【Acro Body Conditioning】★ @acro.seikotu
カポエィラ人生を経て、今はサポートする側として活動中。
アクロ体操、新体操、バレエ、ポールダンスやサーカスアクトを対象としたサポートをしています。
ACRO整骨院 院長
日本体操協会 アクロ体操委員 安全環境委員
NPO法人ACRO理