見出し画像

詩集1月〜誕生〜

(追記中...)

鳥の子
鳥の子
鳥の子
鳥の子
鳥の子
鳥の子
鳥の子
我が子

生家にて
母の手料理
父と農作業
祖母と方言まじりの会話
兄弟と昔の遊び
緑の陽を浴び
草の風に吹かれ
虫の声と眠った
わたしは
私は
客地で暮らす
人々の安寧を
願う
ねがう

戦争の映画
祖父が行きたいという
出征した頃を
思い出すというのだ
隣に座る
祖父の横顔をみた
亡くなった友人を
思い出しているのだろうか
ときおりその横顔を思い出す
祖父が亡くなり
もう10年になる

「妻は母乳がでなかった・・」
書きかけの原稿用紙
広辞苑に挟まっていた
間違いない
父の字だ
仕事の合間に
子育ての合間に
家事の合間に
時間を作って書いたのだろう
偶然にも
秘密を暴いた
背徳感と罪悪感
どれくらいの間
眺めていたのだろう
遠くから私を呼ぶ声がする
父の声だ
父の呼ぶ声が聞こえる
大きく返事をして
本を閉じ
立ち上がる

今年こそは風邪を引かないようにしやう
身体を労り床につく
楽しい夢をみるために
少しだけ本を開く
ふと目をやれば
世界には1人だけ
深く長いため息を吐いて
目を閉じる
紫色の朝日と共に
身体を起こして
仕事に向かう

霜焼けとあかぎれが痛んでも雪に親しんだ頃。
今の私には冷え切ってしまったものがあるのだから。

子供は風の子、大人は火の子。
祖母との会話、回顧し叩くキーボード。

今年こそはと気持ち新たに潜り込む炬燵。

今年の大晦日はブリの照り焼きが食べたい。
無性に食べたかった気持ちをプランニング供養。

いいなと思ったら応援しよう!