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ありがとう、麦殿大明神!
コロナウイルスが日に日に勢力を増していた2021年9月、突如みなとみらいキャンパスに現れた麦殿大明神(会誌『神大民俗』創刊号参照、マガジンにて掲載中)は、約2年間、災厄を祓い続けてくれました。
2020年から2021年の前半までは、ほとんどの授業がオンラインで行われ、ようやく対面授業を受けられるようになったのは、2021年の後学期からでした。その中でも制約が多々あり、いよいよ自由に学校に通えるようになったのは2022年。学生それぞれが厳しい制約のなかで学校生活を送ってきましたが、その状況を打破するため、疫病の退散に尽力してきた神様こそ、麦殿大明神です。先が見通せない時勢において、「つくりもの」の文化に通じる麦殿大明神がもつ「ユニーク」な魅力は、学生に笑顔をもたらし、それは疫病退散の特攻薬になったのかもしれません。そして、ただ疫病を避けるのではなく、疫病と共に生きること、つまり、「コロナ禍においても出来ることを探す姿勢は大切である」と麦殿大明神は教えてくれました。
さて、本来あるべき学生生活を取り戻してくれた麦殿大明神とは、ここでお別れになります。2年もの間、コロナウイルスと格闘した麦殿大明神は、そろそろ江戸に帰らなければなりません。2023年3月29日、最後に私たちが見た麦殿大明神の姿は、2年前と比べて、やつれているようにも見えました。最後に改めて、麦殿大明神にお礼を言いたいと思います。
麦殿大明神、コロナウイルスに立ち向かってくれてありがとう。
麦殿大明神、疫病との共生を教えてくれてありがとう。
江戸に帰ったらゆっくり休んでください。
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