そこそこロボットが活躍する時代だけれどまだまだむずかしそうなことも:これからはヒトとの分業がよさそう
はじめに
ロボットに関する記事が気になる。すでに飲食店などでけなげに活躍中。先週だったか人型のロボットの作業のようすを映像で見た。AIを搭載し、ある程度みずから判断できるまで学習し、作業するようすが紹介された。
ヒトがロボットにやってほしい作業を伝えるのはなかなか難渋しそう。あらためてヒトの能力のすごさにおどろくばかり。
きょうはそんな話。
さまざまなうごき
ヒトのうごきはじつに千差万別。多くの事象に適応して応分のうごきでさりげなく行動できる。作業に慣れると大脳を駆使してめいっぱいでなくても、そこそこべつのことを考えつつやれる。無意識でやっているうごきでもそれなりに意味のある行動となる。
たとえば床に1本の糸くず。気づいて指でひろいあげゴミ箱に。あるいは掃除機を持ちだし吸いとる。動作をなんなくこどもでもやれるし、熟考せずともやれるのが人間。脳とからだはあらためてみなおすとすばらしい。
それをAIロボットは肩代わりできるか。
特化したしごと
ヒトにとっては何気ない作業をAIロボットはやるべきだと気づき、だれからも指示なくやれるか。部屋をきれいにたもつことと目の前に感知できた1本の糸くず(ロボットはゴミと判断できるものなのか)をひろいあげて、ゴミ箱に入れる動作を学習により主体的に行えるまでになれるか。
ヒトは幼少からのくらしのなかで、掃除の必要性をまなび実行する。AIロボットはどう学習するのか。ただヒトのまねで終わってしまうのか。そこに「意識」や「道徳観」などヒトのこころの概念を加味できるのか。
くわえてロボットを構成する主要な部品からなる指先ではこうした不定形のこまかなものを適切な力でひろいあげ、難なくゴミ箱に入れる一連のうごきすらむずかしそう。けっきょくヒトでもロボットでも掃除機をもちだしてきて掃除するほうがかんたんかもしれない。
とっさの判断
ヒトにとりほとんど意識せずやれるうごきは現状のロボットではなかなかたいへん。もちろん掃除機型のロボットに特化すればあっさりできてしまう。上のようにゴミをみつけて「そろりとひろいあげ…」のやりかたには向かない。掃除はできてもお茶を淹れるのは掃除機型ロボットにはできない。もっぱらいくつかの特化した作業向き。
そこをAIで自己判断して作業を行なう場合でも困難はつきまといそう。とくに想定外は起こりがち。とっさな判断はむずかしい。たとえば地震で作業が滞った場合、はたして「恐怖」を感じないといわれるAIはどう判断するか。
おわりに
人型ロボットはどこまで進化できるだろう。ヒトのそのものの作業については1台では困難かもしれない。ロボットにそっくり代わりを要求しなくてもいい。いずれも中途半端になりかねない。むしろヒトでは困難な作業をまかせたほうがよさそう。
最初からヒトがやったほうがいい、ヒトならではのしごとはやはりありそう。とはいえ働くヒトの数は減るばかり。ひとりで何役もこなす時代となる。さいわいにもヒトはそれでも(不満などはあっても)器用にやれる。ロボットたちの協力があればなおさらいい。たとえば今後、自動運転などは地方の脆弱な公共交通機関を補完できれば感謝されそう。
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