年が明けて…このあたりではどうやら紅葉の時期がしばらくつづくとわかった
はじめに
いつのまに木枯らしが吹いたのだろう。過ぎ去ってからああ、あれだったのかという程度だったぐらい印象がうすい。そのあいだにようやく木々の葉の彩りが秋の風情に。新たな年をむかえこよみの上では真冬なのだが。
きょうはそんな話。
11月末からずっと
いつもならばこのあたりのイチョウが色づくのは11月なかばのあたりまで、それからすこしおくれてモミジバフウなどが色づく。ところがことしはイチョウは11月下旬に、そのほかはことしは12月にはいってようやくほおのかに色づきはじめ、ながくそのままの状況がつづいている。
わが家のマンションの庭のカエデもようやく3分の2ぐらいが赤くなった。おなじ市内の中山間地にある元の家のあたりはここ5年ほどはまちがいなく年を越してからのほうが鮮やか。うっかりすると紅葉の舞うなかに梅の花が咲く。
季節感が…
昨年はあきらかに秋の期間がふっとんでしまうぐらい暑さがつづいた。きのうの昼間は暖房なしで陽ざしが室内のなかほどまで入りなんと27℃。からだが火照り重ね着したものを一枚ずつ脱いでいく始末。外気温は13℃ぐらいでそんなに高くないのに、こころなしかいつもの年以上に陽ざしを強く感じるし、日なたと日かげの温かさがあまりにもちがうと気づく。
はたしてこれはいったいいつごろの心地だろう。秋後半ぐらいだろうか。これから冬がくるぞとこころの準備をはじめるぐらい。そんな気候が長くつづいている気がする。たまに弱い寒気が風とともにやってくる。そうか、それで紅葉が長くつづいているのか。木々もおそらくわたしとおなじような季節感覚のまますごしているのかもしれない。
このままいくと
何度もふれるが、このままだとこよみ上の冬はすでに3分の1すぎた。日は長くなりつつある。でも季節感は11月なかばから末あたりといったところか。すると1月、2月でどうなってしまうのだろう。たしかにことしの2月は最後の寒波がやってきたあとは、あきらかに春の陽気がながくつづいた。
もはや真冬は、このあたりではグンと寒い日が数日つづく寒波が2,3回あるとそれが冬でしたという感じ。長く寒い日がつづくという感覚はまずない。それでおしまい。
どおりでいちばんしっかりしたコートを着る機会がないわけか。しかも車で行き来する機会が増しているのでなおさらコートはかさばり持ち歩かない。
冬はこうして申し訳程度、かと言いつつなかなか過激な強さの低温になり油断する。あわてて寒さ対策。そしてさっといなくなる。その影響ではたけのみかんの木はどれも低温障害のためか枯れてしまった。ここ30年耐えてこれた壮年期の木々のはずなのに。
おわりに
あきらかに昨年は半世紀あまり生きてきたなかでもおかしな季節感覚の年だった。今年はその尾を引いているがどうだろう。10年以上むかしの冬や春をあじわうのはもはやできないのだろうか。
温暖化がこうして明確になった以上はさまざま対処しないとならない。自然が猛威をふるうのだけは知恵をしぼり避けていかねば。
遅れてきた紅葉をながめつつそう思う。
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