あたらしい場所でひとりぐらしを再開するにあたりうっかりしそうなルールについて
はじめに
まもなく1戸建てから賃貸へと住みかわる。いわば家じまいのはじまりといっていい。学生時代にひとりぐらしを経験ずみ。その点ではそのころを思いだして実行にうつせばよい、とかんたんに考えていた。
ところが最近ひとりぐらしを経験したこどもにたずねると、さまざまな注意やあらたな配慮がもとめられると知った。
きょうはそんな話。
おなじ市内だが
しごとのつごうで当面は市内を郊外から街へとひっこすにすぎない。はなれるとはいえ、すぐにかけつけられる距離。病院通いや生活にサポートの必要な両親がいる。
くぎ1本打たないでつかった家や庭の植物たちとはなれてくらす。体力温存のひっこし準備がいよいよ佳境にはいり、それらとの離別がじわじわ実感をともなってきた。
これまでここで生活するなかでペンディングにしたり、処分をためらったりしてきたことをいっきにこの1か月でやりつづけ、じつにめまぐるしい。まよい、見なかったことにして考えなかったことへの決断をせまられる。
これはこれであたらしい生活をはじめるきっかけになるし、あらたな出会いのはじまりでもある。旧弊をすてて新制にしたがうがごとく(そんな語はないが)、心機一転、のこりの人生のいわば出発点でもある。
耳順
学生時代から就職してしばらくひとりぐらしを10年ほど経験している。ほんとうにここでは記せないほどさまざまなことがあったし、総じてよい経験となった。パーソナリティーをかたちづくるにあたりこれほどのチャンスはない。
なによりたよるのはじぶんだけ。当面の判断を全責任を負いつつみずからくだす。その判断にしたがい結果がはねかえってくるし、ああすればよかったの学びやそののちのよりましな行動につながる。
とは言いつつものこりの人生はそんなにながくない。トライアンドエラーをいまさら悠長にやっていては大きなミスにつながりかねない。そこでなるべくてがたく進みたい。みじかにその経験者がいるのは心づよい。数年前までひとりぐらしをしたこどもにたずねるのがいちばん。えんりょなく聞ける存在。
その話によるといちばんは隣人関係。もちろんへやはちがうとはいえ、おとなりや上下階に住まれる方々といわば共同生活といっていい。かべをへだてたむこうがわに他人さまがいる生活にもどる。10年やってきたことでもそれははるかむかしのこと。当時といまではさまざまな習慣やルールはちがう。まずはこどもにたずねてその把握につとめないと。
ゴミだしひとつとっても
そのなかでおおきくちがうなあとかんじたのが日ごろのゴミ。とくに生ゴミ。いまは自宅庭のコンポストにほうりこむだけ。それで数か月たつとたい肥のなりかけにかわっている。ひっこしさきではそうはいかない。生ゴミやプラスチックごみなどこまかく分別したうえで、きめられた場所に行政からのスケジュールにしたがい、毎週それをかくにんしつつ出す。
そこでこどもたちはどうしていたか。生ゴミであれば冷凍庫でこおらせて指定された曜日の夜あけ以降の午前◯時までに出していたらしい。日の出のおそい冬などまさにピンポイント。その目的のためひとりぐらし用でも冷凍庫のぶぶんの大きめの冷凍冷蔵庫を買ったとのこと。
なるほど生ゴミひとつでも気をつけないとなあ。朝はやく出勤する予定なので生ゴミはおそらくそのねらった時間には出勤の数時間あとで出せずじまい。そこで手まわしの生ゴミ処理器具の購入を思いいたった。
こうしたことの連続。以前のひとりぐらしとはもはや別ものと考えておいた方がよさそう。ほかにもうっかりしそうなのが隣人に迷惑をかけないこと。心配なのが生活音。
一軒家の生活にどっぷりひたり足音をそれほど気にせずに室内をうごきまわりそう。とびらのあけしめもおなじ。うごくたびに音をたててしまうのではないか。しばらくは抜き足さし足、意識してとびらをそっとしめるよう意識してやろう。
おわりに
もとの生活にもどるというよりも、ほぼあたらしい生活スタイルにきりかわると心得ておこう。それに対応できるさいごのチャンスかもしれない。チャレンジするしかないし、これをのりこえられれば当面のどんな生活にもこまらないはず。ひっこし準備をしながらつらつら思う。
あとは行政、銀行、光熱水の振込てつづきなどがあるなあ、いずれもだいじなことばかり。リストアップしておかないと混乱しかねない。このところつかっていなかったあたまをめぐらせている。
関連記事
広告