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油断しがちの水分補給と体力温存はなにも真夏だけのことではなさそう


はじめに

 暑くないからとうっかりしていた。いつもならばつねにマイボトルを持ち歩く。ちびりちびりとその水を飲む。そうして作業のあいまに休憩をとる。それらを忘れてしまったら。

きょうはそんな話。

真夏には

 今回の夏は外を出歩くのは危険な状態。なにもおおげさでもなんでもない。そんな気温が「ふつう」だった。「だった」と過去形にするのは早計。秋のはずのいまも昼間の気温はそれに近い。外しごとを軽い気持ちではじめると真夏の状況とさほどのちがいはない。まさにきのうはそんな油断の状況だった。

ひさびさの草刈り。学習サポートの教室につかうのはもと住んでいた家。多少の庭がある。ほうっておくと草ぼうぼうになってしまう。そのため春から秋にかけてひんぱんに草刈りする。ことしは気温が春先から高くゆだんしているとあっというまに草丈が高くなってしまう。ひざに届くほどまでにしたのは何年ぶりだろう。

草刈りで

 きょうはいつもの教室で早朝から生徒がおとずれる。午後の再開まで多少の時間の余裕がある。そのあいだに草刈り。本来ならば気温のあがるまえに終えたい作業。気温のあがるなかではからだへの負担がちがう。空に雲がかかり陽は射さない。これさいわいと作業着に着替えていそいでとりかかる。

それがよくない。もうひとつの準備を怠った。水の準備。午後の教室があるのでと気が急いていたのかわすれてしまった。思いのほか汗をかいていないようでじつはかいているか、湿度が高いためか思うように発汗にむかわないかのいずれか。それなのに休憩もまともにとらないで電動草刈り機のバッテリーを2度変えつつ刈っていた。これはふだんの夏のさなかではありえない作業量。

作業のめやす

 電動の草刈り機をえらんだのはこのバッテリーが作業量のめやすにできるから。もともと体力のとぼしいわたしのこと。作業に没頭してしまうとみずからの限界を越えがち。これはからだによくない。それをバッテリーが切れることで未然に防げる。そう考えての選択だった。

これは功を奏し、これまで草刈り中にからだの変調をきたしたことはほとんどなくすごせた。しかもバッテリーは予備を「あえて」持たずに作業。そのほうが無理せずにやれる。ズボラなわたしのことだからバッテリーが切れたので作業は途中でも継続できないとあっさりあきらめがつく。

予備があると

 ところが息子がべつの電動の道具を購入。「あいにく」そのバッテリーはわたしの草刈り機のものと共通。それが今回は手もとにある。作業の途中でいつものように草刈り途中でバッテリーがきれた。そうだとひらめき、空になったバッテリーを充電器へ差しこみ、そのかわりに新たに購入した道具のバッテリーを借り、草刈り機へ転用。

そのまま休まずに草刈りをつづけた。時間の節約になると嬉々として。曇り空にもかかわらずいつも以上に体温があがったような気がして。この時期にはあせをかくまえに作業を終えているはずなのに…と思ったとたん、バッテリーが切れて気づいたのでよかった。

おわりに

 どうもからだがオーバーヒートしかかったらしい。休憩なし、水分補給なしで作業をつづけた結果、あぶないところだった。真夏でないので油断した。いくつかの条件が重なるとあっさり「あぶない」作業になってしまう。

もっと何段階も安全の方策をたてておかないと。うっかり予備のバッテリーが手もとに備わったためにその安全装置を解除させてしまった。

よからぬ結果につながらなかっただけさいわい。せっかちにやる必要はなにもない。今後のことを考えてなるべく予備バッテリーを使わず、気長に1個のバッテリーを充電しつつ休憩するもとのやり方にもどそうと思う。


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