研究パートの仕事さきにはつくづく見習いたい方がいらっしゃる
はじめに
はやいものでこの12月で研究パートのしごとは3年目。職場には常勤の研究者や職員とともにわたしのような非常勤やボランティアスタッフ、そして学生さんたち、清掃の方や業者さんなどさまざまな方々が出入りする。
今回はある研究者に注目。どの方も学術分野の第一線でご活躍。いつもおいそがしいご様子。そのおしごとがスムーズにすすむようにお手伝いする。
なかでもおなじフロアにいらっしゃる方にはいつもおどろかされる。
きょうはそんな話。
車でむかうと
職場には自動車を運転してむかう。この駐車場は大きなキャンパスの出入口ちかく。どこへむかうにも職員ならびに学生たちにとりべんりでいちばん停めやすい。
定時にむかうとすでにいっぱい。キャンパスのなかを停める場所をさがしまわる。はては600mほどはなれたはしっこにようやく場所をみつけてそこから歩いてもどらねばならない。
雨の日など荷物をかかえてたいへんなので朝はやくに職場に向かう。早起きには抵抗のないほう。もちろんまだ外は真っ暗。昼間にはいつも満車状態の駐車場に1台もなし。いちばん建物に近い場所に車を置く。最初にここへたどりついたのでえらんでかまわないだろう。
コンスタントに
おもむろに入口を解錠して建物内にはいる。まだ夜明けまえの廊下のさきのフロアは灯火であかるい。また2番手だった。いつもそう。すでにおひとり来られていてすでに実験中。装置の稼働音が廊下をとおりすぎるなかで聞こえる。
この建物に1番のりできたのは3年間で数回あるかないか。この方の朝ははやいようだ。いったい何時にここへ来られるのだろう。車でないのはまちがいない。運転するごようすを見たことがない。たしかここからそんなに離れてない場所にお住まいとうかがった。
じつに毎日、安定して一定の行動をつづけていらっしゃる。ふりかえるとわたしがじつに不規則で日々ちがうと思えてくる。いつもこの方の行いにあたまがさがる。たしかにこの時間帯ならば会議や講義は入らない。その時間をいちばんやりたい研究に集中して充てられる。
長い目で見るとこうして差が開いていくんだろうなあと思う。継続はやはりちからになるし、積み重ねで確固としたものになりやすい。
夕方に
ある日の帰り。ろうかでばったりと出会った。いつもの白衣すがたとちがい、髪をあげてあかるい運動着とランニングシューズの軽装。「えっ、走られるのですか?」とおたずねすると「ええ、すこしばかり。」とにっこり。さっそうとむかわれた。キャンパスの外周をまわるという。
感心させられることばかり。わたしよりひとまわり下。お見受けするかぎり足どりはじつにかろやか。年の差以上に感じてしまう。こうして充実した日々をおすごしなのかも。
おわりに
あまりほかの方の日常に興味をしめさないし、あれこれせんさくしたくない。じぶんのことでせいいっぱいのほう。それにしてもごく身近にこういう方がいらっしゃるときもちがまえむきになる。
もういちど記すけれどいったい何時に来られているのだろうか。いまもってなぞ。
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