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漢字と英単語では記憶までにたどりつけるまでのすじみちが異なるかもしれない


はじめに

 年齢をかさねるにつれてなかなかむずかしいなと感じることがひとつある。パスワードにもちいる無意味な英文字や数字、記号などの羅列の記憶を周囲のヒトなみにあきらかにできないほうだと知った。そこでさまざまなくふうを要するようになる。

ほかにもありそうで小中学生のころにはあらたな漢字などは何度か書き取りをくりかえすうちにおぼえるまでにそれほどの労苦を要しなかったような。わたしにとり漢字とくらべて英単語のつづりはおぼえにくいなと気づいた。

きょうはそんな話。

わかくても

 中学では英語の授業のたびにあらたな単語がくわわる。もちろん予習してこないとあてられたときに訳せない。予習の際に何度か書き取り覚えてしまえばいいのになかなかそれを復習できずにためてしまい、定期テストのたびに100近くの単語を一夜漬けで丸暗記しようとした。もちろん不十分であり結果も出せないし忘れやすい。いちばんやってはいけない方法。

それだけ漢字とちがい英単語のスペルをおぼえにくい状況のまま高校をむかえたものだからたいへんだった。中辞典の*じるし(高校で習得したい語)、たしか5000個ぐらいあった。さらにそれにくわえてイディオムをこちらも数千。

これを毎週紙片の裏表にうつしとり折りたたんで通学途中の電車とバスのなかで例文ふくめておぼえていった。これで辞書1冊をどうにか基礎文法とともに終えたのは3年生になるころ。もっとはやめにとりくむべきだったと痛感。ほかにつかうべき時間までつかってしまった。

派生語の活用

 英単語の記憶をもっと効率的にやるべきだったと知る。これは大学の友人から聞いた話に納得できた。英語には接頭辞や接尾辞などをともなう派生語が多い。

たとえばrespect(尊敬する:動詞)ならば、

respectable(尊敬できる:形容詞)
respectful(敬意をもった:形容詞)
respectfully(敬意をあらわして:副詞)

などほかにも

respective (それぞれの:形容詞)
respectively (それぞれ:名詞)

といもづる式につぎつぎとでてくる。

これをまずはグループにしてその単語のあたまとしっぽの部分の変化とつづりの特徴をつかむことからはじめればいいと言われた。なるほどたしかにほかにも類似のかたちの単語が見受けられる。そんな方法があるのかと溜飲が下がった。こんなふうにくふうをかさねると省力化でき、しかも意味をふくめて理解が深まる。

おわりに

 どうやら漢字と英単語ではもともとつくりがことなる。英単語のほうが圧倒的におぼえにくいのはいまのパスワードのようなつもりであたまに意味なく無理やり押し込もうとしていたようで、もっとくふうが必要だった。

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