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ガーデニング・農作業の備忘録

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わたし自身が忘れないための庭の果樹やハーブ、草花の育て方、畑の作り方など。あくまでも自分本位なメモ。
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#畑

丘の上の山際の昭和中頃の田畑だったところは藪と化してほぼ自然林になりつつある

はじめに 先日ひさしぶりにもとの家のまわりを散歩。丘の上まで歩いた。その道ぞいの山際にあたるところは杉林の手前まで低木と藪に覆われている。その多くはクズなどのつる植物が生い茂る。 踏みこむにしても一歩進むごとにナタをふるわなくては進めないだろう。その多くは平成に入るとほとんどヒトが入らず、そのまま放置。もうしばらくするとさらに高い木々も生えてきそう。永遠にヒトが立ち入ることなくこのまま自然に還っていくのだろうか。 きょうはそんな話。 山道を行く 昨年離れたこの地は限界

賃貸住まいで思うこと:土のあるところがいいのはまちがいないのだが

はじめに 自宅持ちと賃貸住まい。その両方のメリットをいちどきにあわせもつのは基本的にむずかしい。そのひとつが土のある庭。もちろん賃貸でもベランダや室内で園芸をなさる方はいる。この場合には地球につながる土地の意味で。たまにそんな地面をやはりいいなあと感じる。 きょうはそんな話。 賃貸住まいで 長年の夢であったマイホーム。それを手にして20数年。とりあえず住みつづけることができた。ところが自然災害の危険エリアに指定され、やむなく安全な場所に移る。おなじ市内でも10キロ以上離

農業をさかんにやっていたころのわが家のミネストローネは無水でトマトづくしだった

はじめに パンやパスタをよく食べるようになり、おかずも洋風の割合がそこそこふえた。以前農業でトマトを大量に作っていた頃を思い出した。収穫期になるとトマトづくし。それこそ毎日トマトの消費に追われていた。どこもかしこもトマトだらけ。もちろんそのほかの夏野菜もいまがさかりと繁茂する。そんなときには完熟状態のトマトを中心のミネストローネ。 きょうはそんな話。 トマトたっぷり 横道にそれてしまうが農業をやっていたころは適作のやさいをもとめて100種ほどのやさいをつくった経験がある

栗の実がついているはずなのに収穫に行かないままに何年も放置している

はじめに 店でここよりも北の地域で収穫された栗の実を目にして、そういえば畑の大きなくりの木々を思い出した。昨今の状況以降でこの地域の畑に出歩いていない。つまり収穫に向かっていない。すでになかば放置状態。 きょうはそんな話。 畑に向かわない 引っ越して以降はこの谷間の集落には週2度だけ両親のようすを伺いつつ、すぐそばのもとの家で学習サポートの教室を開く時間以外に向かわない。すでにくり畑には3年行っていない。歩いて数分なのに足が遠のくと意外とこんなもの。以前にはわたしが1か

やさいを手作業でつくって販売していた5~10年前の冷房事情をふりかえると

はじめに このところいちばん昼下がりのいちばん暑い時間帯には家のなかに退避している状態。つまりクーラーのなかで息をひそませるようにすごす。退避しているにひとしい。はたして以前はどうだったか。こんなにクーラーを使っていたのか思い起こしてみた。 きょうはそんな話。 10年前は 6年間ほどだったか。やさいをはたけでつくり、状態のいいものを販売所で売っていた。最初は副業のつもりでそのうち軌道に乗り、辞める直前の確定申告ではついに本業の収入をうわまわり、「第二種兼業農家」と相成っ

ふつうは人力でやらないほどもっともたくさんの数の種子を蒔いた日のことを思い返してみる

(2024.3.25加筆) はじめに 6年ほどはたけをつかいやさいづくりをした経験のなかからもっともたくさんやったことのいくつかが思いうかぶ。そのうちのひとつについて。 おそらくお読みいただくとあきれられると思う。もちろんひろいはたけをお持ちのかたにはおすすめしない方法。 きょうはそんな話。 (タイトル写真はその当時の麦秋のようす) 麦まきのはたけ 地理で習った方もおいでだろう。せかいをながめると冬に麦がつくれる比較的温暖な土地と、春あたたかくならないとつくれないと

これから直播きしたやさいたちがつぎつぎに発芽する時期:霜にやられぬことを願いながらの手作業のやさいづくり

(2024.3.11加筆あり) はじめに 慣れてくるとすこしだけはやめにはたけにやさいの種子を蒔く。するとあたたかさにさそわれてすこしだけ地面から顔をだす。このころの苗はほんとうにかわいらしい。数か月のちのたくましいすがたとむすびつかない。つぎつぎにあちらこちらで芽を出すようすをみてまわる。 8年まえのこの時季の文をほぼそのまま。 ここ1,2週間で きのうの夕方、写真を撮りに畑Bに行きました。さやいんげんは数日前に発芽を確認して以来です。さいしょにはたけにじかに種まきし

そろそろ長いもの畝づくりと植えつけの準備をはじめる時候になった

(2024.2.26加筆あり) はじめに 9年まえのやさいづくりの記録から。この時期には春作のさまざまなはたけづくり、とくに堆肥をいれたあと場所を作物ごとにわりふり、それらに合う畝につくっていく。 これからの1年の作柄を左右するだいじな作業のひとつ。ほぼもとの文章のまま。 ながいもの栽培場所 昨年につづいて長いもとダイショ(ダイジョ)をつくろうと思い立ちました。ダイショは暖地で栽培されてきたヤマイモの仲間です。大きな塊のいもができます。最近は京都などで試験栽培され、すこ

おとなりの方から大量に草刈りの枯れ草をもやしてできた草木灰をたくさんいただく

はじめに これも7年まえのやさいづくりのようすから。なにかと身近なところで必要なものを手配できるとうれしくなる。やさいづくりをやっていていちばん手間と費用がかさむのは元肥。わずかなはたけとはいえ、冬のあいだに施す量は想像をはるかに超える。毎年のように材料はないか目を皿のように周囲をさがしまわる。 まわりの方々との協力体制を築くのがたいせつ。なにかとやりとりして情報をいただくとどうにかなる。あるいはない知恵をしぼりさがしだす。当時のほぼ原文のままでここへ。 きょうはそんな

この時期のじゃがいもの浴光芽だしで、はたけに植えて顔を出す芽をおそ霜にあてずに梅雨のまえに収穫できる

はじめに 店に出向いてじゃがいものたねいもを購入。さきの気候の推移をみさだめつつ、縁側のあかるい陽ざしのなかにおいて芽をださせる「浴光芽だし」をはじめるタイミング。 これをおこなうことで春作じゃがいもを梅雨のまえに収穫できる。 きょうはそんな話。 最初のしごと 年が明けてまもなく、5年まえまで毎年のようにこの作業からはじまっていた。 すでに春作にむけてじゃがいもを植える畝の準備。畝はたがやしてこれから1か月以上放置しておく。このあいだに土にまぜておいた堆肥が土になじ

冬至のかぼちゃが待ちどおしい:かけあわせでうどんこ病につよいほくほくの西洋かぼちゃ風をつくってみる

(2023.12.11加筆) はじめに そろそろ冬至をむかえる。秋作のかぼちゃの味がよくなるころ。 安定してできるわけではないのを承知のうえで、あくまでもつくりやすく自家消費用として食べてもらえるかぼちゃをつくろうとおもった。手づくりでかけあわせて。 きょうはそんな話。 過去の話だが じつはいまは農業はやめている。先祖からかんがえると100年以上たがやしつづけたはたけ。中断するのはじつにもったいない。でもいまさらあとにはひけない。つぎのしごとのために街へとひっこした。

ほうれんそうのたねまき:おいしかった記憶をたよりに7年前のこの時期の作業のようすを記す

はじめに 採れたてのほうれんそうのソテーはほんのりあまかった。「やさいがあまいなんて…。」とわたしの発したことばを学生のひとりはしんじてくれなかった。 だんだんと過去なにげなくやれたことさえ記憶がうすれていく。とくに農業はからだをうごかす行為なのでなおさら。うごかないままではなかなか思い出せない。 いずれ再開の必要なこともあろう。そのためうまくできたときのようすをふりかえり、記しておいたほうがなにかとのちの役にたちそう。同時になにをつくっていたのか同時に記録しておきたい

畑の作物を所望する方に出会いさまざま思ったこと

はじめに 昨年まで畑つくりで余剰物を生産者の販売所に出していた。4か所の販売所で取引していた。それとはべつに個人でやさいの会員制ネット販売。ところが彼の病の影響でおもわぬところで三密となる結果、やさいづくりそのものを中断中。 畑ではそれ以降、余分なものは作らないようにしている。できすぎて廃棄するのは最もしのびない。そのなかでひさびさ相談を持ちかけられた。 その作物とそれにまつわる話。(タイトル写真は、収穫間近のはだか麦) やさいづくりの一端で 40アールばかりの畑を父