【初学者向け】Web3関連を知りたい人におすすめ本3選とおまけ。
"おすすめ"というのは基本的に主観的なものであって、そこが明確な"おすすめ記事"はあまり存在しない。なぜなら、それらは抽象的なところで終わっており、本当にその本を読んだのかさえ分からない。
どうしてそう言えるのかと問われれば、ぼく自身がアフィリエイトで読まずともその書籍のおすすめを書くことができたし、売ることができた。しかし、この記事ではそれらのことはなく、しっかりとした「おすすめ」の基準を明確に示した上で、「おすすめ」の書籍と「おすすめしない」書籍をWeb3の分野で書いていこうと思う。
本記事の目次↓
「おすすめ」の基準
おすすめする本の対象者
これからおすすめする対象者は、
Web3というものをあまり知らない
なんとなく、「Web3」「ビットコイン」「メタバース」などのワードを聞いたことがある
世界の動向を知りたい
などのように概要的にWeb3を捉えたい人になる。もっと簡単に言えば「初学者」「興味が湧いた人」である。そんなあなたにおすすめしたい本がある。
基準を先に述べるとちょっとネタバレする
ブロックチェーンというものを聞いたことがあるだろうが、メタバースとはそれほど関連がない。それらは本を読むとわかるのだが、「仮想通貨」「仮想世界」は全く別物である。
そのため、メタバースとブロックチェーン、web3を混同させるような本の表紙を謳っているものを省いている。それは概念的には全く違うもので、「ブロックチェーンはメタバース上で使用されている」などのように包含関係や主従関係、基盤関係などのもが成立する時がある。
なにを言っているか分からないと思うので、言い換えよう。
「混乱させるもの」「本当ではないもの」を基準として省く対象にしただけだ。
主観的な基準
読者の対象を「初学者」「興味が湧いた人」としたのには理由がある。
はじめに、何を読めばいいのか分からない人に技術的なことを詳しく述べたところで理解度も低くなってしまうし、せっかく興味が湧いたのにもかかわらず、薄れてしまうのだ。
他のWeb3でおすすめしたい本の記事なども拝読したが、正直、どうなのかと思うものも多くあった。
そこで、私個人的な基準として、おすすめしたい本は
概要的である
歴史的な話(数年前だけど。)や未来の話が書いてある
読者の視点が一貫している
としている。これで選びたい人にはいいだろう。そうでない人は、ここで記事を閉じていただいて構わない。
おすすめしたい本、3選
『Web3とは何か~NFT、ブロックチェーン、メタバース』
著:岡嶋裕史
NFT、ブロックチェーン、メタバースと並列に書かれているように思いながらも、それぞれについてしっかりと書いている。そして、web3とweb3.0までもしっかりと考えて書かれている。
おそらく、web3とweb3.0の違いはわからないだろう。プロローグで出てくるので、ぜひ読んでもらいたい。納得する。2行くらいだけど。
その後も、これまでにどのような道を歩いていきたのか、などあんまり情報の逸脱なく、一貫して書かれている。何よりも用語を知らずとも読めてしまうのが本書の魅力だろう。それは「例え話」が非常にわかりやすく、想像しやすいからだ。
この本は概要的にWeb3を知るのに最高の本だと感じた。
『決定版Web3』
著:城田真琴
この本は、本当に理解しやすい。全てが丁寧に書いてあるが故に理解しやすい。だが、どんどん用語が出てくるので、たまに振り返ることがあるかもしれない。そこはデメリットだ。
しかし、丁寧だからこそ、戻るだけで良く、インターネットで用語を調べることもなく読み進めることができる。Web3についてなんとなくわからなかったのが、この本で明確化されたところが多くなったので、おすすめしたい。と思ってあげてみた。
あと、そこまで厚くないので、持ち運んでもいい。電子書籍の方は関係ありませんね(笑)
『Web3とDAO 誰もが主役になれる「新しい経済」』
著:亀井聡彦、鈴木雄大、赤澤 直樹
Web3という流行?概念は置いておいて、DAOという非中央集権的なものそのものにフォーカスを当てつつも組織や経済といった理解しいやすい領域で話がすすんいくところは非常にわかりやすいところが多い。
しかし、将来的な展望はわかりにくいかもしれない。そこは上の本に頼ったほうがいい。ただ、DAOを活用するといった面では非常になるほど、と相槌を打てる内容が多かった。
ちなみにこの本は1回目読むと、よくわからないところが出てくるかもしれない。それは、Web3の知識がないのではなく、組織や構造などについて理解が足りてないことがある。しかし2回目読んだ時に、前半に行っていたことが鍵となって、わかりやすくなるので、2回読むことをおすすめしたい。
最初はおすすめしない本、3選
『ビットコイン ―ゼロから設計する過程で学ぶデジタル通貨システム』
Kalle Rosenbaum (著), 斉藤 賢爾 (監修), 長尾 高弘 (翻訳)
これは、改訂ある通り、「詳細」である。
説明自体は用語がわかりさえすれば、丁寧であり、この1冊を理解した後は、仮想通貨の根本が普通の人より数倍、理解できているだろう。
しかし、分厚く重いので、正直、量に対して挫折してしまうので、初学者や興味が湧いたからといって、読もうとするのはおすすめしない。トランザクションや送金の仕組みなどについての根幹をすごい理解できるが、仮想通貨関連の仕事をする人でも理解していない部分は多い。
そう考えると、そこまでいる?ってなる(笑)
ちなみ、読んだのだけど、むずい。
『最新 いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン』
「最初」はおすすめしない。
しかし、本当は読んでもらいたい。ビットコインとブロックチェーンについて密接に書いてある本である。なぜ最初にお勧めしないのか?と言われると明確に答えられる。
それは、
ブロックチェーンの話がビットコインの話になりかねない
からだ。最初にこれを読んでしまうと、ブロックチェーンそのものではなく、ビットコインの仕組みと認識してしまいかねない。先述したように、ブロックチェーンはあくまでも、技術、保存方法であって、がビットコインのような通貨ではない。
わからなくなってきた?
なら、最初は、読まないほうがいい。
『Web3とメタバースは人間を自由にするか』
著:佐々木俊尚
この本は、非常に面白いのだが、「わかっていない」と正直、混乱してしまうのではないかと思う。
Web3やメタバースといった新しい技術や概念は、人間をどう左右していくのかという題材に対して、たしかに面白く斬新な意見であった。非常に面白い視点だと思うし、佐々木さんぽいなと思った。
しかし、この本に書いてあることを初学者が読んでしまうと未来に対する希望や絶望が固定されかねないとも思った。それはこの本に書いてあったから、と何も気にしないリテラシーが低い人が信じてしまう。ということだ。あくまで、個人的な意見として捉えるのであれば、面白いだろう。
だから、なにも知らない人がこれを読むことはお勧めしない。多少なりとも知識がある状態の方がさらに楽しめる書籍だと思うため、ここではおすすめをしない書籍に入れた。
さいごに
これは、最初にも述べた通り、筆者の主観的なところが満載だ。そのため、お勧めしていない本があなたにとってはいいと思う本かもしれない。しかし、ぼく自身が初学者である時に、しっかりと基盤固めるためによかった本を3冊取り上げてみた。そして、後悔した本も3冊とりあげてみた。
皆さんの書籍選びの参考になれば嬉しい。