新卒入社の8割が会社を退職する現実！
「人手不足」が深刻さを増しています。
― 人手不足関連倒産過去最多 ―
東京商工リサーチによると、2024年（1-4月）の「人手不足」関連倒産は、90件（前年同期比104.5％増）に達した。
前年同期（44件）から倍増し、調査を開始した2013年以降では最多を更新した。
内訳は、最多が「求人難」の38件（前年同期比153.3％増）。
次いで、「人件費高騰」の27件（同50.0％増）、「従業員退職」の25件（同127.2％増）と続く。
3要因とも過去最多を更新した。なかでも、「求人難」が前年同期比2.5倍、「従業員退職」が同2.2倍と急増しており、人材確保の苦戦が事業継続に大きな影響を及ぼしている。
人材確保のため賃上げは避けられないが、ゼロゼロ融資の返済や物価高などの負担がじりじりと深刻さを増している。
このようなこともあり、東京商工会議所が今年4月に中堅・中小企業の新入社員に行った調査では、6割が就活が順調だったと回答しています。
今年も売り手市場ですので、おそらく順調な学生が多いと思われますが、企業の採用は非常に厳しいです。
そして採用が困難な一方で、苦労の末採用したにも関わらず、新入社員の「転職志向」は過去最高で、退職代行業者への依頼も急増しています。
そこで、「新卒入社した会社に在籍した期間」を調査した記事がありましたので、ご紹介させていただきます。
※後編に続きます。
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～後編～
― 新卒で入った会社、8割強が辞める ―
株式会社NEXERが、「新卒入社した会社に在籍した期間」に関する調査を実施した。
調査は、新卒で会社に就職した経験がある全国の60代以下の男女791人を対象として、2024年4月にインターネットで実施。
その結果、全体の86.6％が「新卒で入った会社から退職、もしくは転職している」と回答。
「現在も勤め続けている」と回答した人は13.4％にとどまった。
そこで、「退職、もしくは転職している」と回答した685人に対して、「入社後どれくらいの期間で辞めましたか」と聞いたところ、「3年以上経ってから」（65.3％）が最も多くなった一方で、「6カ月～1年未満」（5.5％）、「3～6カ月未満」（2.9％）、「1～3カ月未満」（3.2％）「1カ月未満」（1.6％）など合わせて13.3％の人が「1年未満」で退職していることが分かった。
「1年未満」で退職した人からは、「人間関係が合わなかった」（30代女性）、「パワハラがきつかった」（40代女性）、「仕事がつらすぎた」（30代女性）、「面接で聞いていた業務と全く違った」（40代男性）、「自分には厳し過ぎた」（20代男性）といった声があった。
他方、「3年以上経ってから」と答えた人からは、「他にやりたいことができた（20代男性）、「会社の将来性がなかった」（30代男性）などの意見がみられた。
また、入社から1カ月未満で辞めた人に「退職するまでの日数」を教えてもらったところ、「約1カ月」で退職した人は45.5％、「2～3週間」は36.4％、「2日～1週間」「1日」はそれぞれ9.1％という結果になった。
なお、辞めた理由については、「合わないと思った」（1日／50代男性）、「家庭の事情」（2日～1週間／60代男性）、「パワハラ」（2～3週間／60代男性）「仕事がきつかった」（約1カ月／40代女性）といった意見が寄せられた。
なかなか新卒から育てていくのは厳しいですが、先ずは、十分なコミュニケーションを取れる環境にしていくことが需要です。
コミュニケーションを取る中で、キャリアパスと会社の方向性を伝えることで、将来のビジョンが明確化され、会社の中で自分がどのようにしていかなければいけないか理解でき、転職志向も下がってきます。
ぜひ伝えてください。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。
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by事務SOLマン
