中小企業のシステム化 ８割が負担軽減されていない！
株式会社エイトレッドが実施した中小企業のシステム化に関する実態調査で、システム化を行っても８割以上が「業務負担が軽減されていない」と回答しました。
衝撃の数字ですが、今回はこの調査についてご紹介します。
▽調査対象▽
会社規模：従業員数200名以下の中小企業
担当業務：バックオフィス
悩み：人手不足
上記の条件にあてはまった110人を対象に業務の実態調査を行いました。
▽負担が大きい業務 １位はデータ入力・集計・照合▽
特に負担が大きいと感じている業務を聞くと、「データの入力・集計・照合」が48.2％、次いで「各種社内書類の作成・管理」が39.1％という結果になりました。
データの入力・集計・照合…………48.2%
各種社内書類の作成・管理……39.1%
トラブル対応や定期メンテナンス…38.2%
▽業務のシステム化は８割「行われている」▽
業務のシステム化がどの程度行われているかを問う設問では「全面的に行われている」25.5％、「一部行われている」が56.4％という回答でした。
合計して81.9％業務のシステム化が行われています。悪くない数字ではないでしょうか？
全面的に行われている……25.5%
一部行われている……………56.4%
全く行われていない…………13.6%
わからない/答えられない……4.5%
衝撃の数字、業務負担の軽減については？？？
※後編に続きます。
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～後編～
▽システム化で業務負担が軽減されていない、８割以上▽
業務のシステム化が「行われている」と回答した方に業務にあたって転記作業が生じるなどシステム間のデータ連携に不足を感じたり、業務の負担が軽減されていないと感じることがあるか聞いた設問では、「とてもある」が26.6％、「ややある」が55.6％という結果でした。
「ややある」の割合の方が多いとはいえ、８割以上が「ある」と回答しています。
また、「まったくない」という回答は0.0％でした。
システム化しても何かしら業務の負担はあるということが分かります。
とてもある……………………26.6%
ややある………………………55.6%
あまりない……………………15.6%
全くない…………………………0.0%
わからない/答えられない…2.2%
▽軽減されていない理由 システム連携できていない▽
負担が軽減されていないと感じることが「ある」と答えた方に理由を聞いたところ、「システム連携ができておらずデータの二重入力が発生しているから」が60.8％、「業務が属人化しているから」が48.6％という結果でした。
システム連携ができておらずデータの二重入力が
発生しているから…………………………60.8%
業務が属人化しているから……………48.6%
業務自動化に繋がっていないから…37.8%
「システムの乱立によって管理が負担になっているから」という回答も20.3%ありました。
▽利用するシステムは最小に▽
自由回答の中には「様々なシステムを導入したことにより、システム間の連携ができていないから」という意見もありました。
複数のシステムを利用していると、業務の軽減から遠ざかってしまうようです。
負担に感じる業務が「データの入力・集計・照合」なことからもデータの置き所であるシステムは１つに絞った方が良いということが分かります。
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