就活生の88%がSNSで入社意欲が増したと回答!
新卒採用に「ジョブ型」雇用を導入する企業が増えています。
― デジタル人材の獲得競争激化 ―
富士通では、事業の拡大を見据え、仕事の内容や役割に応じて処遇する「ジョブ型」雇用を新卒にも導入し、初任給を引き上げる動きが拡大している。
高度な専門性を持つ学生に40万円を超える初任給を出す制度を導入する方針で、業界内の人材獲得競争にますます拍車がかかりそうだ。
同社は令和8年度入社の新卒採用から、一律の初任給を廃止し、ジョブ型を本格導入する。
大卒入社の場合、現在は初任給が26万4000円(7年度予定)だが、8年度から大半の新卒が31万円台~38万円台となり、40万円を超えるケースもあるという。
パナソニックホールディングス傘下のパナソニックコネクトも一律の初任給を見直し、高度な専門人材などの初任給を1~2割引き上げる。
7年春入社の新卒社員から試験的に開始し、8年春から本格導入する。
業界内では日立製作所がいち早く、グローバル共通でジョブ型の人事制度への転換に乗り出した。
平成23年から本格導入し、職種や事業別の採用コースを設定するなど対応を進めてきた。
3年春入社の新卒採用からデジタル人材に特化したコースも設置した。
ソニーグループも令和元年から新卒社員をジョブ型の対象に広げた。
同社によると優れた人材は年収が最大2割増になるという。
NECもグローバルでの競争力を強化するため、今年度の新卒採用からジョブマッチング制度を導入した。
ジョブ型で採用される学生が、入社後活躍し続けるのか、ある程度勤めたら転職や起業するのではという疑問もありますが、優秀な学生を採用するために上記のように高待遇を提示する企業が増えています。
また優秀な学生だけに関わらず、学生に有利な売り手市場が続くなか、企業はただ学生が応募してくるのを待っているだけでは採用が上手くいかないため、様々な手段を講じ、なんとか学生を確保しようと待遇面以外にも努めています。
※後編に続きます。
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~後編~
― 85.4%の学生がSNSで社名を検索 ―
SNS採用マーケティング「エアリク」を運営するリソースクリエイションは、就職活動中の学生575名を対象に、SNS就活についての実態調査を実施した。
まず「選考に進むうえで、何を最重要視しますか?」という質問に対し、「会社の雰囲気」と答えた人が63.3%と最多に。
求人媒体や公式サイトでは伝わりにくい、一緒に働く人々がどんな雰囲気なのかを知りたいようだ。
その結果、SNSが会社の雰囲気を知るのに最も適していると考えているようで、「企業のSNSアカウントは必要だと思いますか?」という質問に対し、89%が「必要だ」と回答。
手軽にほしい情報を入手できるSNSは、学生にとって企業理解が深まり、信頼感を高めるために必要だと考えているといえる。
また、「SNSで社名を検索しましたか?」という質問には、85.4%が「検索をした」と回答。
その内訳はインスタ69.9%、TikTok42.4%、YouTube15.7%となり、文字ではなく視覚情報を欲していることがわかる。
企業のSNSは、学生らの入社意欲にどのような影響を及ぼすのだろうか。
「就職活動中、企業アカウントを見て入社意欲はどのように変化しましたか?」という質問に、「増した」と答えた人は88%と最多に。
「変わらない」が11.7%、「減った」が0.3%と、SNSでありのままの社風がわかることで、より安心して内定承諾の返事ができるということかもしれない。
さらに、「SNSがきっかけで企業の選考を受けたことがありますか?」という質問に対しては、約半数が「ある」と回答。
企業の採用担当者は求人メディアに出稿したり、イベントに顔を出したり、インターンシップを企画したりとさまざまな手段で就活生に興味を持ってもらおうとしているが、SNSの運用もまた、エントリー数を増やす手段になっているよう。
企業のSNSアカウントはもはや「採用するために欠かせないツール」になっているといえる。
企業のSNSは、炎上のリスクを嫌って「利用しない」という判断を下している企業もあるかもしれないが、よりよい人材確保のためにリスクを取る必要があるかもしれない。
いかがでしょうか???
まだ自社の情報をSNSで発信していない会社さまは、ぜひご検討ください。
記事に88%がSNSで入社意欲が増したと回答しているように、非常にSNSは影響力があります。
発信する際はご注意ください。
それでは最後にSNSの影響の大きさが分かる内容がありましたので、ご紹介させていただきます。
ブータンは世界一幸せな国として有名ですが、SNSの浸透により、幸福度が100位以下になったそうです。
実際に日本でも約50%がSNSで自己肯定感が下がったというアンケート結果もあります。
参考までに。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。
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by事務SOLマン