共働き子育て夫婦のジェンダーギャップ!
Indeed Japan株式会社は、「共働き子育て夫婦の働き方・キャリアにおけるジェンダーギャップ調査」を行い、正社員(もしくは正社員就業意向のある)既婚男女における、育児と仕事の両立実態を明らかにしました。
▽ 調査概要 ▽
調査期間:2024年8月8日~8月9日
調査対象:0歳~12歳までの子ども(第一子)を持つ18歳~49歳の既婚者で、第一子及び配偶者と同居しており、第一子誕生前は正社員であり、現在も正社員もしくは将来的に正社員として就業意向のある男女2,060名男性:1,030名、女性:1,030名
▽ 仕事や働き方を変えた人 女性が男性の約2倍 ▽
子どもが生まれるまで正社員として働いてきた人に、「自分もしくは配偶者やパートナーの第一子の妊娠・出産や育児をきっかけに、仕事や働き方が変わったか(変える予定か)」を尋ねると、「変わった(変える予定)」と答えた人は、女性で62.3%、男性で34.5%という結果でした。
また、「仕事を辞めた(辞める予定)」と答えた人は、女性13.7%、男性3.4%で、女性の方が4倍以上高い割合となり、ここにも男女差があることがわかります。
▽ 育児分担割合 夫4割弱:妻6割強 ▽
現在子育てをしながら、夫婦ともに正社員として働いている人に「家庭における自身と配偶者・パートナーの育児割合」を尋ねたところ、男性では「夫3割:妻7割」の回答が最も多く26.8%、ついで「夫5割:妻5割」の回答が多く20.4%でした。
女性では「夫2割:妻8割」の回答が最も多く19.6%、ついで「夫5割:妻5割」の回答が多く17.3%でした。
【男性】
夫3割:妻7割 … 26.8%
夫5割:妻5割 … 20.4%
夫2割:妻8割 … 17.9%
夫4割:妻6割 … 15.3%
夫1割:妻9割 … 17.9%
【女性】
夫2割:妻8割 … 19.6%
夫5割:妻5割 … 17.3%
夫6割:妻4割 … 17.3%
夫1割:妻9割 … 13.4%
夫3割:妻7割 … 13.0%
この結果を加重平均すると、下記のようになりました。
男性 … 夫37.0%:妻63.0%
女性 … 夫38.2%:妻61.8%
男女ともに育児分担割合は平均「夫4割弱:妻6割強」の状況にある結果です。
全体的に女性に偏っている傾向ですが、男女平等の家庭も2割前後ある状況がわかります。
後編では、子育てを理由にした仕事の調整など、仕事やキャリアについてご紹介します!
※後編に続きます。
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~後編~
▽ 仕事の調整 理由と内容で大きな差 ▽
現在、育児のために、緊急の早退や残業、同僚への業務の相談など仕事の調整が必要なことがどの程度あるか尋ねました。
その結果、調整頻度では男女で大きな差はありませんでした。
一方、子育てを理由とした仕事の「調整理由」には、一部で男女間に大きな差がありました。
「子どもの急な体調不良など不慮の対応(急なお迎え・看病・病院に連れていくなど)」が男女ともに調整理由の1位ですが10ポイント以上の差が男女間でありました。
【男性】
子どもの急な体調不良など不慮の対応 … 54.5%
子どもの関連行事への参加 ……………… 35.5%
子どもの送り迎え ………………………… 28.6%
子どもの予防接種や健康診断 …………… 22.4%
【女性】
子どもの急な体調不良など不慮の対応 … 71.2%
子どもの関連行事への参加 ……………… 48.6%
子どもの送り迎え ………………………… 27.9%
子どもの予防接種や健康診断 …………… 30.4%
子育ての緊急時やイレギュラー対応などによる仕事の調整は女性の方が、対応割合が高く、女性に対応負担が偏っている様子が伺えます。
また、仕事の調整内容では、男女ともに調整量が増加した内容の1位が「欠勤・有給取得の頻度」で、2位は「遅刻・早退・中抜けの頻度」でした。
男女ともに1位・2位ではありますが、どちらも男女差は20ポイント以上あり、女性が調整を引き受けていることが多い状況が伺えます。
【男性】
欠勤・有給取得の頻度 …………………… 46.6%
遅刻・早退・中抜けの頻度 ……………… 35.1%
在宅勤務などの職場外で勤務する頻度 … 28.2%
【女性】
欠勤・有給取得の頻度 …………………… 66.6%
遅刻・早退・中抜けの頻度 ……………… 62.1%
在宅勤務などの職場外で勤務する頻度 … 25.1%
▽ 話し合いの必要性 8割以上が感じる ▽
育児と仕事の両立や、両立しながらの今後の働き方・キャリアについて、配偶者やパートナーと話し合う必要性を感じているかどうかを尋ねました。
その結果、「とても必要だと思う」が最多で47.3%、「やや必要だと思う」と合わせると83.9%と8割以上の人が話し合いの必要性を感じています。
【全体】
とても必要だと思う ………… 47.3%
やや必要だと思う …………… 36.6%
あまり必要だと思わない…… 8.3%
全く必要だと思わない ……… 4.2%
わからない・答えられない … 3.6%
【男性】
とても必要だと思う ………… 38.4%
やや必要だと思う …………… 41.0%
あまり必要だと思わない…… 10.3%
全く必要だと思わない ……… 4.9%
わからない・答えられない … 5.3%
【女性】
とても必要だと思う ………… 54.9%
やや必要だと思う …………… 32.9%
あまり必要だと思わない…… 6.5%
全く必要だと思わない ……… 3.6%
わからない・答えられない … 2.1%
特に女性は過半数が「とても必要」だと回答しており、必要度が高い様子が伺えます。
▽ 企業風土の改革の余地あり? ▽
男女共働きの家庭が年々増えていて、国の制度も産後パパ育休など拡充していますが、ジェンダーギャップはまだまだ大きいことがわかりました。
国の制度だけではなく、企業風土も育児と仕事の両立が実現できるように改革の余地があるかもしれません。
今回のアンケートを参考にしてみてください。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。
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by事務SOLマン
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