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【ビジネス用語】言葉遣いを直そうと思ったきっかけは、歌丸さんでした

日本語としては使い方が間違っているのに、接客用語として広く流用されている言葉がたくさんありますね。1番身近なところで言えば

「○円からお預かりします」
「○○でよろしかったでしょうか」

といったところでしょうか。

私は初めに言葉遣いに気を付けようと思ったのは高校生のときでした。きっかけは、笑点の桂歌丸さん。
大喜利の最中だったと思いますが

「○円からお預かりしますという日本語はおかしい。私は○円じゃないからね」

というようなことを仰っていて、そのときコンビニでバイトをしていたのでフツーに使っていた私は翌日のバイトから言い方を直したのを覚えています。その後、タモリさんなどもこれに関しては異を唱えていますね。
以前ほどではないように思いますが、まだまだ使われている接客用語です。

その他、過去形もよく使われますね。
「○○でよろしかったでしょうか」

「~でよろしいですか」で済むものをなぜわざわざ過去形にして文字数増やすんでしょう(笑)

同じく「ポイントカードはお持ちではなかったでしょうか」も良い表現ではありませんね。とある業種で働いたときの研修では、この言い方はNGと言われました。ポイントカードを持っていない人に対しては、持っていないことを責める様な表現になると言われたような記憶があります。

「ポイントカードはお持ちですか?」

これも、なぜ文字数増やすんでしょうね(笑)


最近多いと思うのは「させていただく」の乱用です。
こちらの記事も併せてどうぞ。

オペレーターとしてインサイドセールスをしているので日本語の使い方には気を付けているところですが、「させていただく」を連発せずに話すのは本当に難しいと思います。
お客様と会話しながら「やべ、2連発しちゃったよ」と思うこともしばしばありますからね(笑)

きっと丁寧な日本語を使わなければという意識が強すぎるのかも知れませんが、何でもかんでも相手のお伺いを立てないとならない文面は避けたいものです。

併せて、若い世代は「○○ですかね」と言うことが多いと感じています。
「○○ですか」「○○でしょうか」でも十分な丁寧語なのに、語尾に「ね」を付けて柔らかい印象にしたいのでしょう。
正直、全く柔らかい印象にはなっておらず個人的には「上から目線」な口調に聞こえています。(あくまでも個人の感想です)

私も会話の中で(特に意思確認の駆け引き的なところで)使うことはありますが、1文ごとに「○○ですかね」とつけることはありません。これも「させていただく」と同様に連発は避けた方がいい言い回しだと私は思います。


なぜ、こんなに不思議な言い回しや敬語調が増えているのかとよく考えるのですが、周りの影響もあると思いますがきっと敬語や丁寧語などに触れる機会が減っているんでしょうね。
知らない中で、一生懸命「敬語を話さなくては」「丁寧に伝えなければ」と思うから不思議な言い回しになるのでしょう。

先日、とある公演に伺った時の話です。
恐らく”チケットが完売しているから席を詰めて座るように指示を出して”というお達しが出たのでしょう。若いスタッフさんが言いました。

「ご来店ありがとうございます。チケットが完売しておりますので、席を詰めてお進みください」

私の心にたくさんの???が出ます。
聞き間違えたかと思って何度も耳を傾けて確認しますが、やはりそう言っています。

実はこのシチュエーション。もう座席についている観客に対して言われました。丁寧に伝えなければと、頑張って頑張った結果だと察します。

ここはお店ではないので「ご来店」ではなく「ご来場」ですね。
既に着席している観客に伝えるわけですから「席を詰めてお座りください」が正しい表現になるでしょう。

でもね、個人的には頑張って敬語を使っておかしな表現になるくらいなら、伝えたいことを丁寧に伝えればいいと思うんです。

「お越しいただき、ありがとうござます。席を詰めてお座りください」

おかしな日本語の表現になるくらいなら、この程度でも相手には十分伝わると私は思いますよ。


まとめ

90年代からどんどん新しい言葉が増え(私の中ではチョベリグが皮切りな気がする)色んな表現方法が生まれています。
新しいものが生まれるのはとても良いことですが、基本的な部分は最低限で良いから身につけておきたいですね。要所要所で見直しや研修というのは必要になるんだろうなと思っています。

会社のイメージに繋がりかねないですから。

また、話し言葉と書き言葉も微妙に違うことを意識しておきたいですね。
ここ5年くらいで意識をして話し言葉も書き言葉も直してきたつもりですが、気を付けても気を付けても無意識に出てしまうので、相当意識しないと直らないし使い慣れないものだと実感しています。

「使い方間違ってるかも」と自覚している言葉があれば、意識的に直してみるのはどうでしょうか。全てをすぐ直すというのは難しいですから、1つずつ少しずつ意識してみるといいかも知れません。

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事務の人☆山藤友絵(筆文字作家おふじさん)
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