似た勘定科目の使い分け。
勘定科目は200以上あると言われていますが、個人事業主として使用する勘定科目は業種等にも寄りますが20もないくらいだと思います。
勘定科目には似ている言葉がたくさんあり、使い分け方がよくわからないものがありますよね。
今日は、個人事業主が使う勘定科目の中から、似ている4つの勘定科目の使い分けを学んでいきましょう。
case1 売掛金と未収金
この2つは、お金をまだ受け取っていない場合に使用する勘定科目です。
○売掛金○
・商品など販売代金の未回収分
・サービス提供などの営業収益の未回収分
といった、通常の営業取引で発生した、未回収の代金を計上する際に使用する勘定科目。
一般的にいう、ツケの状態ですね。
商品を販売して、代金が入金されるまでの間に計上する勘定科目で、基本的には残高がゼロになっているものです。
もし、残高が残っている場合はどこかから回収できていないということになります。
○未収金〇
・通常の営業取引以外の取引で発生した債権
・売掛金以外の債権で、支払期日が到来しているもの
といった、本業以外の取引で発生した対価でまだ入金されていない金額を計上する際に使用する勘定科目。
例えば、固定資産(建物や土地など)を売却して、代金が入って来るまでの間に計上する勘定科目です。
case2 買掛金と未払金
この2つは、まだお金を支払っていない場合に使用する勘定科目です。
○買掛金〇
・商品などの仕入れ代金の未払分
・サービスの授受などの営業費用の未払分
といった、通常の営業取引で発生した債務を計上する際に使用する勘定科目。
これも、一般的にツケと呼ばれるものですね。
○未払金〇
・通常の営業取引以外の取引で発生した債務
・買掛金以外の債務で、支払期日が到来しているもの
といった、本業以外の取引で発生した債務で支払っていない金額を計上する際に使用する勘定科目。
例えば、固定資産(建物や土地など)を購入して、代金を支払うまでの間に計上する勘定科目です。
ポイントは、営業取引か否か。
全て売掛金や買掛金、又はその逆で計上したくなってしまいますが、しっかりと用途が分かれていますので、その費用を計上したいときの原因をしっかりと探りましょう。
営業取引で発生したもの⇒売掛金、買掛金
商品を購入してくれたお客様から代金を頂いていない⇒売掛金
商品を仕入れた代金を支払っていない⇒買掛金
営業取引以外で発生したもの⇒未収金、未払金
本業以外の取引で回収できていないお金がある⇒未収金
本業以外の取引で支払っていないお金がある⇒未払金
原因さえ何か分かれば、自ずと使用する勘定科目が決まりますので計上間違いをしないようにしましょうね。
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