見出し画像

誰が総理になっても10月解散、11月総選挙になりそうな理由

自民党総裁選を前にして随分と騒がしくなってきました。
前回このような記事を書きましたが、

候補はさらに増えて11人もの名前が挙がっています。
そして実際に名乗りを上げた方や
これから立候補表明するという方も。
総裁候補は過去最大人数になるかもしれません。

そんな中、誰が総裁になろうとも
10月解散は固いのではないかとの憶測がされています。

その理由は以下の3つです。


1、岸田総理が再出馬しない

正直、これが大きいでしょうね。
岸田総理の不出馬は正直驚きました。

岸田総理が再出馬、再当選する場合、
目指すは自分の在任記録を伸ばすこと。

解散総選挙に打って出て
議席を大幅に減らしてしまえば
責任論になりかねません。

任期満了ギリギリまで引き延ばす公算がありました。
そうすれば裏金問題は
もっと世間の記憶から薄れている可能性があるからです。

それも岸田さんが不出馬ということで
ご破算と相成りました。

2、総理大臣としての実績が積めない

次に、新総理の都合から考えていきます。
新総理は新しい顔として就任するわけですが、
任期満了まであと1年と迫っています。

1年で何ができるのか
ということに尽きると思います。

任期満了までに実績が出なければ
これまた責任問題になります。

それならば、
2001年の森→小泉、
2021年の菅→岸田のように
不人気政権からの疑似政権交代を図ることで
自民党政権の刷新を印象付けることができます。

俺は1年で実績を出す!
と自信がある場合を除いては
選挙をした後に政権運営を行う方が
新しい総理にとっても
腰を落ち着けて取り組めるのではないでしょうか。

3、新生自民党は支持率が高い

最後に、自民党全体のことを見ていきます。
やはり政治家の皆さんが気にしているのは選挙。
新しい代表でどう選挙を闘うのかという点。

そういう意味では
小林議員とか小泉議員などは適任ですね。
疑似政権交代を行なった過去の選挙では
いずれも自民党が圧勝。
「変わった」というイメージが国民に強くあるうちに解散
という戦術です。

前回解散時点では期待度の高かった岸田政権も
3年が経とうとしている現在では低空飛行。
もし総裁が変わっても
1年後にはどうなっているか誰にもわかりません。
それならば、確実に支持率が回復しているうちに
解散総選挙に打って出るのは自明の理です。

いずれにしても、この秋は忙しくなりそうです。

いいなと思ったら応援しよう!