起業って本当にできるのかな? 自分の大切にしていることを守る新しい働き方
軸ラボリフレッシュは、「自分を知って楽しく生きよう!」をモットーに目の前のもやもやを話して整理するサービスです。
さて、りんごさん(40代)からのご相談。
この相談内容は、ご本人の許可を得て、フェイクを交えてご紹介しています。
▼相談内容と背景
りんごさんは以前にも軸ラボを利用してくださったことがある方。その時は「軸ラボ就活」で転職活動の相談を承りました。いろいろな職歴をお持ちだったため、それらをひとつのストーリーにしていく「略歴からの志望動機」や、職務経歴書のまとめ方をアドバイスしたり、転職活動で譲れないポイントは何か? を考えるなどの時間になりました。
りんごさんはもともと福祉関係のお仕事をされていて、数年前に公認心理師の資格を取得されました。また、ご友人と一緒に本屋さんを運営されています。ライフワークともいえる本屋さんだけで収入をたてられたらいいけど、とても難しい。転職活動のことを考えているときは、公認心理師の資格を生かしてどこかの職場に転職する予定で考えていましたが、退職され、転職に向けて動く中で「本当に転職しか道がないのかな?」「もしかしたら起業の道もあるのかも…?」と考え始められたとのことでした。
▼お話を聴いてみた
退職して少し落ち着いてから、そろそろ求人を探すか…と求人検索をした際、ふと「公認心理師 起業」で検索してみた、とのこと。一通り見て「そんなにすぐには仕事にならないしな」と思うものの、起業の可能性があることに気づいた、とのことでした。というのも、公認心理師としての経験値を積もうと登録したオンラインカウンセリングサービスで、様々な相談予約が入ったことがきっかけ。「対価をもらって相談に乗る」ができるんだ、と実感されたそうです。
最終的にどこかに就職するにしても、まずやってみてもいいのでは!?と思い、「カウンセラー 起業塾」で検索して、話を聞いてみられたとのこと。料金の問題もあり入塾はされなかったそうですが、無料相談をしただけでもどういう順番でサービスを組み立てていくかがイメージできたそうです。
りんごさんは、こういった一連の行動を『社会科見学』とおっしゃられていて、めっちゃいいですね!!!と盛り上がりました。自分の知らない社会の仕組みをいろいろと聞いて知ってみることは、まさに自分だけの社会科見学。こういう、自分の可能性を広げるために「いろいろやってみる」のって本当に大事ですよね。情報を検索してみるのも、まずはカウンセリングサービスに登録してみるのも、無料相談をしてみるのも。「やってみないとわからないこと」って本当にたくさんあると思います。りんごさんの行動力がとても素敵だなと感じました。
ただ、起業するうえで一番心配なのは「どう宣伝するか」「本当に集客できるのか」ということ。前述のオンラインカウンセリングサービスは民間企業が運営しているため、集客を企業がしてくれています(そのぶん、相談料金の何割かが運営会社に入ります)。既存のサービスを使えば楽だけど収入は減る、自分でサービスと集客手段を構築するのは大変だけど、きちんと確立できれば働き方や収入を自分でコントロールすることができます。
りんごさんがご友人運営されている本屋さんは、実店舗とオンラインショップがあるとのこと。そこに来られるお客様の話をお聴きする中でも、みんな色々な悩みを持たれていて、カウンセリングの必要性をとても感じられたとのことでした。カウンセリングルームの名前やコンセプトなど、考えているうちにどんどん膨らんで、止まらなかったそう。
…本当にすごいです! もうできるのでは?? と盛り上がりました。その本屋さんではSNSをされているので、そこから連動してSNS運用をすれば本屋さんのファンの方にも伝わりやすいのでは、とお話ししつつ、走り出すための具体的なアイデアを一緒に考えていきます。
①お金をかけてサイトやチラシ、名刺などを依頼する
②インスタとGoogleフォームなどで無料で始める
①はちゃんとできる、プロっぽくなる。扱うものが心理カウンセリングのため、できるだけ信頼性の高いものにしたい気持ちはがある。ただ、費用をかける覚悟や、誰にどう依頼するのかも難しいので、無料でも使えるサービスを検討して②のように気軽に始めてもいいのかも、という意見に落ち着きました。お話の中で、決済サービスだけはクレジットカードが使えるオンライン決済を使いたい、と費用をかける優先順位が整理できていきました。
もうひとつ整理するのは料金体系について。自分で自分のサービスに価格をつけるのはとても大変です。相場を調べつつ、自分が対応できる件数、必要な収入を考えて設定していきます。前述の起業塾でも1回ごとのカウンセリングと、複数回コースになっているものとふたつのサービスを設定してみては、とアドバイスされたとのこと。ただ、複数回コースになっているものは高額になるため、「自分だったら払わないかも」と躊躇してしまう気持ちがあったとのことです。
とてもよくわかります。自分で自分のサービスに価格をつけるのは、それに伴うプレッシャーもあり、世の中に例えば20~30万円の受講サービスがあったとしても、自分がそれをできるのか、相手がそれだけの価値を感じてくれるのか、と戸惑ってしまいます。「お金を受け取る」という心理的なブロックについて問いかけする中で、りんごさんが気付かれたことをお話ししてくださいました。
力強く、新たな気づきについて話されるりんごさんが印象的でした。自分がどう生活していきたいか、大切にしている本屋さんの運営を中心として、「雇われる」ではない方向性の未来。引っかかっていた色々について整理し、具体的に動き始めるきっかけになるよう応援しました。
▼軸ラボリフレッシュを終えて
りんごさんは「やりたい」というイメージはすでに持たれていて、行動もされていましたが、軸ラボで話したことで新たな気づきを得て、具体的な行動のきっかけにしていただけて良かったです。
▼軸ラボを人に紹介するとしたら?
うれしい~~~~~~。そうですね、私が得意なことは「その気にさせる」だと思います。みなさん、すでにできることがたくさんあって、やりたいこともあって、行動できる力もある。でも一歩踏み出せないでいるところを「できるかも!」と思ってもらえる瞬間がとてもうれしいし、やりがいがあります。ありがとうございます。
その後、彼女がオープンされた北白川相談室はこちら
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