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通院する基準ってありますか?

正直、特に痛みがない場合、病院に行かなくても良いですか?

交通事故の被害にあわれて、すぐに痛みが発症しないケースがあります。痛みがないのに病院に行くべきか?悩むかたもいるかもしれません。

後から痛みが出るケースも多いため、交通事故の被害にあわれたらすぐに病院へ行くことを強く勧めます。早めに受診することで、損害賠償や慰謝料、治療費の請求にも関わってきます。

今回は、交通事故の被害にあった場合の通院や治療について説明します。


■通院先として、病院や整骨院を選ぶ

病院や整骨院を選択するメリットがいくつかあります。

  • 慰謝料・損害賠償請求

交通事故による被害で慰謝料や損害賠償を請求するには、医師が作成する診断書が必要です。

診断書とは、交通事故と怪我の因果関係を客観的に示す書類になります。交通事故には、物損事故と人身事故の2種類があります。物損事故として処理された場合、車の修理や代替車にかかる費用しか請求できません。

人身事故へ切り替えるには、診断書が必ず必要になります。事故後はできる限り早めに病院に行き、診断書を作成してもらいましょう。

人身事故として処理された場合には、慰謝料や損害賠償の請求が可能。また、警察による実況見分が行われ、その後の過失割合を決める話し合いの際に役立つ実況見分調書が作成されます。

  • 治療費・通院費

交通事故による怪我は、目に見える外傷だけではなく、むち打ちのように後から痛みが発症する怪我があります。

ある程度の期間が経ってから、病院にいった場合ですが、怪我の症状が交通事故によるものと認められにくくなります。交通事故の被害にあった場合は、痛みがなくても病院に行くことを強く勧めます。

そして残念ですが、怪我の症状と交通事故の因果関係が証明されない限り、怪我の治療費や手術費用、病院や整骨院に通う通院費を受け取ることはできません


■痛みが後から発症するケース

目に見える外傷や痛みがあれば、すぐに通院されると思います。ただ、交通事故による怪我がすぐには発症せず、事故から数週間後に症状が出てくる場合もあります。 交通事故による怪我の8割をしめるのが、むち打ちと呼ばれる傷病です。

  • むち打ちとは?

むち打ちとは首の捻挫のことで、頸椎捻挫(けいついねんざ)や、外傷性頚部症候群(がいしょうせいけいぶしょうこうぐん)」と診断されます。

すぐに痛みは感じず、後から痛みが出てくることがあります。頭痛やめまい、集中力の欠如、天気や気温の変化で首に痛みを感じる場合は、むち打ちの可能性があります。むち打ちの症状によっては、長期間の通院が必要な場合もあり、日常生活に支障をきたすと就労や学業が思うようにできなかったりと精神面や費用面で負担を強いられるケースもあります。

交通事故による怪我は、目に見える症状だけではなく、むち打ちのように目に見えない症状もあります。痛みの自覚症状がない場合、病院や整骨院に行くことは躊躇してしまいがちですが、後から痛みが発症するケースもあることを覚えておきましょう。

■交通事故後から、1ヶ月過ぎて通院になってしまった。

交通事故から1ヶ月程度時間が経過してしまうと、交通事故と怪我の因果関係を証明しづらくなります。通院を申し出ても加害者側の損害保険会社に通院を認められない。通院はできても、治療費や通院にかかった交通費の支払いされない可能性が高いです。

まず、院が認められないという事態を避けるためにも怪我の自覚症状がなくても病院や整骨院にかかることが大切です。

損害保険会社へ、治療費や通院費の請求ができた場合でも注意が必要です。それは、通院の頻度や内容によっては早々に打ち切られる場合があるからです。

症状がなかなか改善されず通院期間が長くなったとしても、通院する頻度が少ない場合は打ち切りの対象になります。痛みがある場合、違和感がある場合はしっかりと期間を空けずに通院して治療に専念しましょう。

まとめ

交通事故にあわれた際には、痛みがなくても病院や整骨院に通院しましょう。目に見える症状が怪我のすべてではありません。目に見えない、かつ時間をおいてから発症する、むち打ちのというものがあります。

交通事故でお困りの方がいましたら、いつでもご連絡ください。

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